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大学入試時の多様性エッセイ(diversity essay)の書き方 – 例とコツ

多様性エッセイ(diversity essay/ダイバーシティエッセイ)で、あなたの多様な個性と、あなたが属しているコミュニティや更にはもっと大きな世界で、如何にその多様性が適合できるかを願書審査員に伝えるのです。

大学願書の多様性エッセイ(diversity essay/ダイバーシティエッセイ)とは?

大学への出願準備をしているのであれば、多様性エッセイの提出を求められる場合がある事は既にご存知のはずですが、いったい多様性エッセイは通常の出願エッセイとどう異なるのか疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。

多様性エッセイとは、出願者の経歴(バックグラウンド)、身元(アイデンティティ)、文化(カルチャー)、信念(ビリーフ)、そして特定のコミュニティと出願者の関係に焦点を宛てるエッセイであり、出願者が如何に個性的で、新鮮な視野や新しい見識を大学の学生社会にもたらす事が出来るかを知らせる為のエッセイです。大学側は、出願者の多様性エッセイを読んで、大学内コミュニティの多様性を保ち、学生たちの学習経験を向上させ、通常過小評価しかされない経歴/背景を持つ学生に与える奨学金取得候補者を見つけるのです

多様性エッセイを出願書類の中で最も重視する大学もあれば、多様性エッセイを出願書類に含めるか否やは出願者に選択させる大学もあります。多様性エッセイの提出を選択できる大学では、パーソナルステートメントという形で多様性エッセイが要求されますが、それらのエッセイの課題によっては、出願者の持つ多様性、またその多様性が自己形成に如何に影響したかを記述することが出来ます。

多様性エッセイの執筆には、自分の個性を引き立たせるもの、つまり、自らの経歴/背景があるからこそ体験した過去の意義深い経験、そしてその経験が如何に他の申請者よりも自分を際立たせるのかを記述します。でも、それらの経験は明らかに秀でて意義深い時もあれば、同じ境遇にいる大勢の人々と同じ環境、信念、経験で、ごくありきたりな経験のように思える時もあります。それでも、願書審査員のように、その境遇にいない立場からあなたの人生を見つめてみると、あなたの経験はそれほどありふれていない上、他の出願者よりも際立たった経験に見えるかもしれません。

多様性エッセイの例と課題

多様性エッセイは様々な形やフォーマットで執筆出来ますが、最も重要で強調すべき点は、主に、自らの身元 (identity)、経歴/背景(background)、文化(culture)、見解(viewpoints)、信念(beliefs)、目標(goals)です。下記から一つ選んで書くのもよいでしょう。

  • 出身国/出身地 (Your home country/hometown)
  • 文化/移民の背景 (Your cultural/immigration background)
  • 人種(race)/出身民族(ethnicity)
  • 個性的な家族環境 (Your unique family circumstances)
  • 宗教/信念体系 (Your religion/belie system)
  • 社会経済的背景 (Your socioeconomic background)
  • 障害 (Your disability)
  • 生物学的性別(sex)/社会的性別(gender)
  • 性的指向(sexual orientation)
  • 性自認(gender identity)
  • 価値観/見解 (Your values/opinions)
  • 経験 (Your experiences)
  • 多様性に関連した課外活動 (Your extracurricular activities)

下記では、一般的なエッセイの課題を、自己の人生の多様性エッセイに関連付けられる方法を紹介します。

一個人もしくは一生徒として、多様性はどのようにあなたを形成していますか?

人は周りと調和したいものです。特に若い頃はその願望が強いので、自らの経験が多様な大学のキャンパスライフに役立つ事に気がつかないかもしれません。自分は周りの人々と同じだと思っているかもしれません。または、自分のバックグラウンドは特に自慢する程のことではなく、それを強調する事を快く感じないかもしれません。でも、あなたの属しているコミュニティ、経歴/背景、文化、家族環境にいない人の見解からすれば、あなた自身と、あなたの人生は非常に個性的で興味深いものかもしれないのです。

願書審査員たちが、あなたの人生を個性的で興味深く感じるのは、やや脆弱的でありながら偽りが無く、他の人々が経験できないような経験を通して学んだ人生のレッスンについて語るストーリーです。自分が他人とどう異なるのかを説明したり、他人よりも幸運だったり不運だったりという事は書かないように。それは話の中で自然と伝わっていくからです。自分自身、自分のとる行動、思考、感情に焦点をあて、あなたの文化や生い立ちやコミュニティに関する興味深い見解を読者に垣間見て貰うのです。

下記では、コーネル大学(Cornell lUniversity)https://admissions.cornell.edu/に合格した願書書類の多様性エッセイの一部を紹介します。これは紹介文の箇所ですが、このような興味深い文頭から始まるエッセイを読み続けたくない審査員たちはおそらくいないでしょう。

He’s in my arms, the newest addition to the family. I’m too overwhelmed. “That’s why I wanted you to go to Bishop Loughlin,” she says, preparing baby bottles. “But ma, I chose Tech because I wanted to be challenged.” “Well, you’re going to have to deal with it,” she replies, adding, “Your aunt watched you when she was in high school.” “But ma, there are three of them. It’s hard!” Returning home from a summer program that cemented intellectual and social independence to find a new baby was not exactly thrilling. Add him to the toddler and seven year old sister I have and there’s no wonder why I sing songs from Blue’s Clues and The Backyardigans instead of sane seventeen year old activities. It’s never been simple; as a female and the oldest, I’m to significantly rear the children and clean up the shabby apartment before an ounce of pseudo freedom reaches my hands. If I can manage to get my toddler brother onto the city bus and take him home from daycare without snot on my shoulder, and if I can manage to take off his coat and sneakers without demonic screaming for no apparent reason, then it’s a good day. Only, waking up at three in the morning to work, the only free time I have, is not my cup of Starbucks.

Excerpt from “All Worth It”, Anonymous, published in 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017.

(私の腕に抱かれているのは、一番新しい家族の一員です。私は打ちのめされそうです。「だからBishop Loughlinに行って欲しかったのよ」と哺乳瓶の用意をしながら彼女は言った。「でもママ、私はもっとチャレンジしたかったからTechを選んだの」。「自分で決めたんだから、自分で何とかしなさいよ」と彼女は言う。「あなたの叔母さんは、高校生の時にあなたの面倒を見たのよ」と付け足す。「でもママ、私は3人もの面倒を見るのよ。凄く大変よ」。知的、社会的に独立していた夏期講習を終えて帰省した時、新生児の存在を知るのは、あまり感激するものではありませんでした。幼児と7歳の妹が既にいるのに、加えてこの新生児。だから私は、普通の17歳がすることではなく、Blue’s CluesやBackyardigansの歌を歌うのです。簡単な時などありませんでした。女性で弟妹の年長なので、見せかけの自由が手に入る前に、いつも育児と古ぼけたアパートの掃除に追われています。幼い弟を市営バスに乗せて、鼻水を服の肩に付けないで託児所から自宅まで帰れたり、理由もなく狂暴に泣き叫ぶ事なく彼の上着とスニーカーを脱がせることが出来る日は良い日です。仕事に行く為に早朝3時に起きる生活の中で、私にとって唯一の自由な時間はスターバックスでの一杯ではありません。)

(“All Worth It”からの抜粋。匿名。出版: 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017)

身分(identity)や経歴(background)があなたの人生にどのように影響しましたか?

自らの経験に加えて、その経験が自身の見解、人生における選択、目標にどう影響したかを偽りなく記述するべきです。あなたの経歴や経験を基に、その大学にエッセイを提出したい理由、そしてあなたが如何にその大学に適しているかを説明できれば更に素晴らしいです。

かと言って、短いエッセイの中に全てを書き入れる必要はありません。あなたに教訓を与えてくれた過去の経験でエッセイを終結して、願書審査員たちに今のあなたを知って貰うのです。下記はマサチューセッツ工科大学(MIT/Massachusetts Institute of Technology)に合格したエッセイです。

[…] I always thought that I had it the worst out of all my family members because I was never allowed to get anything lower than what my brother or a cousin had gotten in a class. My parents figured if they could do it, so could I, and if not on my own then with a little of their help. It was not until recently that I realized the truth in this. In my short life I have seen my father go from speaking no English, to excelling in it. I have heard countless stories about migrant farmers such as Cesar Chavez and my grandfather who had nearly nothing, yet persisted and succeeded. […] When I had trouble speaking Spanish and felt like abandoning my native tongue, I remembered my mother and how when she came to the United States she was forced to wash her mouth out with soap and endure beatings with a ruler by the nuns at her school for speaking it. When I couldn’t figure out tangents, sines, and cosines I thought about my father and how it took him nearly a year to learn long division because he was forced to teach it to himself after dropping out and starting to work in the 4th grade. […] All these people, just from my family, have been strong role models for me. I feel that being labeled “underprivileged” does not mean that I am limited in what I can do. There is no reason for me to fail or give up, and like my parents and grandparents have done, I’ve been able to pull through a great deal. My environment has made me determined, hard working, and high aiming. I would not like it any other way.

From “Lessons From the Immigration Spectrum”, Anonymous, MIT, published in 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017.

([…]私は家族の中で一番待遇が悪いと常に思っていました。なぜなら兄弟や従兄妹よりも成績が悪くなる事を許されなかったからです。両親は、他の人に出来る事を私に出来ないはずがないと思い、独りで出来ないのであれば、兄弟や従兄妹に助けて貰えばいいと思っていました。ところが最近になって真実を知りました。まだまだ短い私の人生の中で、英語を全く話せなかった父が英語堪能になるのを見てきました。Cesar Chavezや私の祖父のように、何も持たない移民農民が努力し続けて成功した数えきれない程の話を聞いて育ちました。[…]自分がスペイン語を話すのに苦心して、母国語を疎かにしていると感じる時は、母の話を思い出します。母が米国に移民した時は、スペイン語を口にすると学校の修道女たちに石鹸で口内を洗わせられ、物差しで叩かれるのに耐えたという話です。正接(tangents)、正弦(sines)、余弦(cosines)の答えが解らない時は、父の話を思い出します。父は長除法(long division)の計算過程を理解するのに一年ちかくかかりました。4年生の時に学校を辞めて働き始めた父は、独学で学ぶ必要があったからです。[…]家族中の皆がすばらしい私のお手本です。”恵まれない”とレッテルをはられても、それは私の可能性を制限されている訳ではないと感じます。失敗したり諦める理由は何もありませんし、私の両親や祖父母がしたように、私もこれまで頑張ってくることが出来ました。私がいる環境が私にやる気を与え、勤勉にして、高い目標を持たせてくれました。他の方法など考えられません。)

(“Lessons From the Immigration Spectrum”からの抜粋。匿名。MIT、出版: 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017)

あなたの多様性が大学のキャンパスやコミュニティにどのように貢献しますか?

願書審査員たちは、あなたの多様性や経歴が、今いる大学生たちをどのように向上させられるかを知りたいのです。なので、様々な大学の組織や団体もしくは特定のプログラムやコースを調査するのも良いかもしれません。大きな公立大学に出願するのであれば、自分だけの見地ではなく、自分が属するコミュニティの見地も広げたい旨を書いてみてはいかがでしょうか。もしくは、出願する大学に自分が所属したい特定のプログラムや生徒団体があるのであれば、自身の個性的な経歴でそれらの団体やプログラムに貢献できることを書いてみましょう。出願校の質問に応じることは、本気で出願している事、十分な調査を既に行っている事を表します。そして大学側もそのような人材を探しているのです。あなたのエッセイが出願校の方針と一致しなくても失望しないように。既に貴重な経験をしている事を願書審査員たちに伝えることで強い印象を与えますし、彼らのコミュニティにあなたが何らかの貢献ができるのではないかと思わせるだけで十分なのです。かと言って、最高に洗礼された結論の調査をする必要もありません。下記の出願エッセイはアンジェリカという生徒がシカゴ大学(University of Chicago)に提出して合格したものです。このエッセイのようにシンプルな信念で十分な場合もあるのです。

[…] The knowledge that I have gained from these three schools is something I will take with me far beyond college. My roommate, across-the-hall mates, and classmates have influenced my life as much as I hope to have impacted theirs. It is evident to me that they have helped me develop into the very much visible person I am today. I have learned to step outside of my comfort zone, and I have learned that diversity is so much more than the tint of our skin. My small mustard-colored school taught me that opportunity and success only requires desire. I would be an asset to your college because as I continue on my journey to success, I will take advantage of every opportunity that is available to me and make sure to contribute as much as I can, too. Now I am visible. Now I am visible. Now I am visible, and I want to be seen.

From “No Longer Invisible” by Angelica, University of Chicago, published in 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017.

([…]これらの3校で得た知識は、大学を卒業した後も私の中に残るでしょう。私のルームメイト、廊下を挟んで向かいの部屋の仲間たち、クラスの仲間たちは、私の人生に大きな影響を与えてくれました。私も同じ位その仲間たちの人生に影響を与える事が出来ていたら良いと思います。人々の目に留まる存在である今の私があるのは彼らのおかげです。自分のコンフォートゾーンを離れる事を学び、多様性が単なる各自の肌の色よりも遥かに大きなものであることを学びました。私のマスタード色の小さな学校が、機会と成功を手に入れるには自らの願望が必要である事を教えてくれました。成功に向かい続けている私だからこそ、貴校に大きな貢献をすることが出来るのです。そして得られる機会は全て掴み、出来るだけ多くの貢献をするつもりです。視界に入る存在(I am visible)。視界に入る存在。視界に入る存在であるし、見られる存在でありたい。)

(“No longer Invisible”からの抜粋。筆者アンジェリカ。シカゴ大学、出版: 50 Successful IVY LEAGUE Application Essays Fourth Edition, Gen & Kelly Tanabe, SuperCollege, 2017)

自らの経験を話す事は、自分の身分の一定の項目を明かし、それらの経験が自らの世界観
にどのような影響を与えたかを説明する事です。

あなたの人生経験を語って下さい

でも、人生経験ってどう語るの?と疑問を抱くかもしれません。他人の話を聞いて感動した後で、先ずは座って自らの人生を顧みて、自分がいる環境やコミュニティの外側にいる人の見解から見て興味をそそるものを考えてみましょう。

多様性関係のエッセイには二つの直接的なアプローチがあります。それは自分が属しているコミュニティに焦点をあてるか、もしくは自らの身分に焦点をあてるかです。最初のコミュニティとは出身(そしてそこから学んだ事)、二つ目の身分(アイデンティティ)とは自らを個人や社会の一員としてどう見ているかに焦点をあてます。

少し時間をかけて、これらの二つのアプローチ方法のうち、どちらが自分に当てはまるかを考え、どちらのアプローチの方が人生経験をもっと多く語る事が出来るかを考えて下さい。そして白紙のページに書き込んで行くのです。ストーリーの基礎になるリストを作ったり、表を書いたり、キーワードのマップを作成しましょう。

例えば、コミュニティのアプローチを選んだ場合、過去に所属した全てのコミュニティの名前をリストしてみます。コミュニティは様々な要素で分ける事が出来ます。

リストを作成したら、その中から1つのコミュニティを選び、具体的な質問を自らに問いましょう。例えば:

身分(アイデンティティ)のアプローチを選ぶ場合、今の自分とは違う自分を想像してリストにする。例えば:

好きなだけ多数のアイデンティティをリストにして下さい。そして、別の面の自分のアイデンティティを考え、今まで別の出願書類やエッセイで書いたことのない面を見ていきます。特別に重視したいアイデンティティや、隠したいアイデンティティ(その理由は?)、もしくは苦心するアイデンティティ、例えば、これらのリストにしたアイデンティティの全てもしくは一つでも、属している文化や環境で受け入れて貰えない、などです。

全体的にみて願書審査員たちが多様性エッセイで最も重要視する特徴は偽りのない事です。SATスコアや成績表の裏にあるあなたという人格を知りたいのです。そして今のあなたにたどり着いた過程や、覚えておきたい人物である理由を知りたいのです(審査員たちは何千というエッセイを読んで誰を合格させるか決める事をお忘れなく)。

また、願書審査員たちはおそらく六感を持っていて、偽りのないなエッセイか否やを見抜く事が出来るでしょう。でも上記の作成過程を踏めば、自然にあなたの真正さや正直さの浮き出た経歴や経験を反映する事が出来て、単なる嘘の“かっこいいストーリー”を書く事を妨げます。

大学からの多様性エッセイの課題例

それでもまだ多様性エッセイの書き方が不明の場合は、実際に出願の一部として出た大学からの多様性エッセイの課題を見てみましょう。

多様性エッセイ 例1: University of California(カリフォルニア州立大学)

カリフォルニア州立大学では、8つの課題(Personal insight questions/パーソナル インサイト クエスチョンズと呼ばれます)から各350字数以内で4つの短エッセイを提出します。各エッセイでは、あなた自身について審査員に伝えたい事を表現します。これらの課題では、あなたの創造的な面(#2)、最も得意とするもの(#3)、そしてその他の個性を2つ(#5と#7)あげる課題が多様性エッセイに関する課題となり、過去に起きた最大のチャレンジと、自身が属すコミュニティをより良い場所にする為に自分が行った事を問われます。

カリフォルニア州立大学のウエブサイトでこれらの課題の使い方や称賛されるエッセイの書き方の助言を読むことが出来るので、入学を希望しているのであれば可能な限りのガイダンスを利用しましょう。

UC Essay prompt #5. Describe the most significant challenge you have faced and the steps you have taken to overcome this challenge. How has this challenge affected your academic achievement?

(UC(University of California)エッセイ課題♯5. あなたが過去に経験した最大のチャレンジと、そのチャレンジを乗り越える為に取ったステップを記述して下さい。そして、そのチャレンジはあなたの学力向上にどう活かされましたか?)

Things to consider: A challenge could be personal, or something you have faced in your community or school. Why was the challenge significant to you? This is a good opportunity to talk about any obstacles you’ve faced and what you’ve learned from the experience. Did you have support from someone else or did you handle it alone?

(考慮すべき事柄: ここでのチャレンジは個人的、もしくはコミュニティや学校で経験した事でもかまいません。何故そのチャレンジが意義深いのでしょう? あなたが以前遭遇した難関について、そして、その経験からあなたが学んだ事を記述できる絶好のチャンスです。その難関では誰かの助けを受けましたか、それとも自分一人で乗り越えましたか?)

UC Essay prompt #7. What have you done to make your school or your community a better place? 

(UCエッセイ課題♯7. あなたが属しているコミュニティや学校をより良い場所にする為に何をした事がありますか?)

Things to consider: Think of community as a term that can encompass a group, team, or place—like your high school, hometown, or home. You can define community as you see fit, just make sure you talk about your role in that community. Was there a problem that you wanted to fix in your community? Why were you inspired to act? What did you learn from your effort?

(考慮すべき事柄: コミュニティを高校、故郷、家のように、グループやチームや場所の全体として考えてみて下さい。コミュニティの定義は自分に当てはまるように決めればよいのですが、そのコミュニティの中でのあなたの役割の記述を忘れないように。そのコミュニティで修正が必要な問題点がありましたか? 何故あなたは行動に出たのですか? その努力から何を学びましたか?

多様性エッセイ 例2: Duke University (デューク大学)

デューク大学では共通コモンアプリケーション(Common Application)もしくはコアリションアプリケーション(Coalition Application)から課題を選び1ページのエッセイの提出と、デューク大学から出される特定の課題に対する短エッセイの提出を要求されます。

その他にも、必須ではありませんがユニークな過去の経験、あなたの信念や価値観、あなたの経歴や身分(アイデンティティ)に関する4つの課題の中から2つを選んで、短い回答を提出することが出来ます。それらの多様性に関する短エッセイは総単語数(ワードカウント)250の規定があります。

Essay prompt #1. We seek a diverse student body that embodies the wide range of human experience. In that context, we are interested in what you’d like to share about your lived experiences and how they’ve influenced how you think of yourself.

(エッセイ課題♯1. 当大学では、幅広い経験を取り入れる事の出来る多様性に富んだ学生を探しています。その為、あなたが体験した経験と、その経験が自分自身に対する見解にどう影響したかをシェアして下さい。)

Essay prompt #2. We believe there is benefit in sharing and sometimes questioning our beliefs or values; who do you agree with on the big important things, or who do you have your most interesting disagreements with? What are you agreeing or disagreeing about?

(エッセイ課題♯2. 当大学は、自らの信念や価値観を他人と分かち合ったり時には問いただす事に意義があると信じています。あなたは非常に重大な事に関して、誰に同意しますか? もしくは誰と意見の違いがありますか? そして、どのような点に同意/不同意しますか?)

Essay prompt #3. What has been your best academic experience in the last two years, and what made it so good?

(エッセイ課題♯3. 過去2年間の最良の学問的経験、そしてその経験が最良である理由は何ですか?)

Essay prompt #4. Duke’s commitment to diversity and inclusion includes sexual orientation, gender identity, and gender expression. If you’d like to share with us more about your identity in this context, feel free to do so here.

(エッセイ課題♯4. 当大学では、性的指向(sexual orientation)、性同一性(gender identity)、性表現(gender expression)に関する多様性、包括性を約束しています。あなた自身のアイデンティティで当大学とシェアしたいことがあれば、気軽に記述して下さい。)

多様性エッセイ 例3: University of Washington (ワシントン大学)

ワシントン大学は、あなたの個性を形成した一般的な経験に関する単語数650以内の長いエッセイと、あなたが育った環境(世界)、その世界から形成されたあなたという人格が同大学にもたらし得る多様性を単語数300以内の短エッセイの提出を求めます。その他にも、教育の上で、過去に経験した難問や制限(リミテーション)があれば、その情報提出が可能です。ワシントン大学のウエブサイトでもエッセイの正しい書き方やフォーマットのコツが記載されています。

Essay prompt [required] Tell a story from your life, describing an experience that either demonstrates your character or helped to shape it.

(エッセイの課題(必須) あなたの人生で、あなたの個性を表現したり、個性形成に役だった経験を記述して下さい。)

Short response prompt [required] Our families and communities often define us and our individual worlds. Community might refer to your cultural group, extended family, religious group, neighborhood or school, sports team or club, co-workers, etc. Describe the world you come from and how you, as a product of it, might add to the diversity of the UW.

(短エッセイの課題(必須) 家族やコミュニティが個々や個々の環境(世界)を定義付けます。ここでのコミュニティとは、文化団体、拡大家族、宗教団体、近隣、学校、スポーツチームやクラブ、同僚などを意味します。あなたが育った世界、その世界から形成されたあなたという人格が同大学にもたらし得る多様性を記述して下さい。)

Additional information about yourself or your circumstances [optional] You are not required to write anything in this section, but you may include additional information if something has particular significance to you. For example, you may use this space if:

– You have experienced personal hardships in attaining your education

– Your activities have been limited because of work or family obligations

– You have experienced limitations/opportunities unique to the schools you attended

(あなた自身やあなたが置かれた環境に関しての追加情報(オプショナル) この箇所に記入することは必須ではありませんが、特に追加情報として記述したい事があればこの箇所で記述して下さい。例えば:

–  教育の場面で遭遇した難問

–  仕事や家族への義務から活動が制限された

–  過去に通った学校で体験したユニークな制限や好機会)

ワシントン大学のミッションは、キャンパスに異なる見解、バックグラウンド、才能をもたらして活発な教育環境を作れる優れた才能を持つ学生を採用する事です。多様性エッセイは、あなたが如何にその分野に貢献できるかを表現する絶好の場です。

多様性エッセイ 例4: University of Michigan(ミシガン大学)

ミシガン大学では、コモンアプリケーションのエッセイの他に多様性エッセイの提出を全学生に求めます。多様性エッセイでは、あなたが属する、地理、宗教、民族、収入、その他で定義されるコミュニティの一つを選んで、そのコミュニティに関して記述します。

Diversity essay prompt. Everyone belongs to many different communities and/or groups defined by (among other things) shared geography, religion, ethnicity, income, cuisine, interest, race, ideology, or intellectual heritage. Choose one of the communities to which you belong, and describe that community and your place within it.

(多様性エッセイの課題 人は、地理、宗教、民族、収入、料理、興味、人種、観念、知的遺産などに分けられる様々なコミュニティに属しています。あなたが属しているコミュニティを一つ選び、そのコミュニティについて、そしてそのコミュニティにおけるあなたの役割を記述して下さい。)

ミシガン大学は、個人の全体像を見る事を誇りとしていて、最高のテストの点数を取った生徒ではなく、異なるバックグラウンド、興味、情熱を大学にもたらしてくれる最も活動的な生徒を求めています。更にミシガン大学は、キャンパス多様化と全学生の学習環境向上の為、過小評価されているグループに属する出願者の受け入れを考慮しています。あなたに当てはまるのであれば、絶好の機会です!

多様性エッセイに関するQ&A

多様性エッセイで避けるべき課題はありますか?

多様性エッセイの主旨は、成績や履歴書や一般的な教育背景の裏側のあなたという人格を願書審査員たちに表現する事なので、避けるべき課題はほとんどありません。誰かの感情をそこなったり議論を始めかねないという理由で通常は書かない方がいいと言われるような事でも、あなた自身の見解から問題点を述べてみればよいでしょう。

ただ、犯罪行為、特に子供虐待や育児放棄に関しての記述は避けるべきです。ワシントン大学のエッセイ課題では、下記の注意書きがあります。

any written materials that give admissions staff reasonable cause to believe abuse or neglect of someone under the age of 18 may have occurred must be reported to Child Protective Services or the police.

(願書関係者に提出する書類で、18歳以下の子供に対する虐待や育児放棄の疑いがある場合は、児童保護サービスもしくは警察に通報する義務があります)

多様性エッセイで最も重視すべき点は?

目立とうとして、エッセイを誇張したり偽りの情報を願書審査員たちに与えないことです。あなたのエッセイは正直であるべきで、何千もの申請書類に目を通す審査員たちには、本当の自分よりもクールに、賢明に、そしてより興味深く表現している事はお見通しです。

更に、提出前に、誰か、出来ればプロの編集者にエッセイを読んで貰い、エラーが無い事を確認するべきです。個人的な話をするにしても、スタンダードなフォーマットと正しい英語記述が必要です。

多様性エッセイの長さは?

多様性のエッセイの規定は大学によって異なり、必要な詳細は願書書類やエッセイ課題のウエブサイトに記載があります。執筆を始める前に必ず単語数制限と規定のガイドラインを確認するように。

大学入試の為の多様性エッセイの準備をしましょう

さて、多様性エッセイについてと、提出を希望する大学からの具体的なエッセイの規定をどこで見れるかお分かり頂けたかと思います。全力でエッセイを書き始めるまで十分な時間をかけて計画をねることが大切です。ワードバイスリソース記事の、コモンアプリケーション エッセイを書く上で役立つ4つのコツなどを紹介していますので、是非ご覧ください。また、ご存じのようにワードバイスのプロによるAdmission Editing Services (アドミッション編集サービス)で願書書類にエラーが無いことを確認して希望の大学の願書審査員たちに披露しましょう。Statement of purpose for grad school (大学院向けの志望動機書)や一般的なcollege admission process (大学入試の手順)に関するリソースをご覧になりたい方は、ワードバイスのウエブサイトからAdmissions Resources (アドミッション リソース)で、エッセイ執筆のスキルを向上させる為の多数のリソース記事やビデオをご覧ください。

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