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研究論文の参考文献数は多いほど良い?

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

卒業論文で初めて論文執筆を経験する学生の皆さんや駆け出しの研究者の皆様は、「論文で引用する文献の数」は普通どれくらいが適切なのだろうか、という疑問を感じたことがあるのではないでしょうか。一つの論文で引用される文献の数は多ければ多いほどいいというわけではありませんが、かといって、決まったルールがあるわけでもありません。

本日の記事では、そのような参考文献数に関わる疑問を答えるために研究論文での参考文献数の分野別目安や、判断基準となる事項について解説しています。

文献引用の必要性

研究論文で文献を参照する目的は、あなたが該当分野で現在まで行われてきた先行研究や既存知識について網羅的な情報収集および考察が済んでいるということを示すことです。それはあなたの研究の「最新性」を保証する方法でもあります。このように、研究の権威・重要性・信頼性は、他の文献について「批判的考察」を行った上で自身の研究を差別化できているか、という点に大きく左右されます。ただたくさんの文献引用することが先行研究に対する「批判的考察」とは言えません。どれだけ多くの文献を引用したとしても、それに対するあなたの視点と根拠に基づいた分析が行われなければ意味がありません。参考文献に関しては、「量より質」と考えましょう。

「量」が問題になる場合

文献引用の数より質が問題と言っても、引用文献が少なすぎたり多すぎたりする場合には問題になることがあります。

ここで、citationsとreferencesの違いについて説明しておきましょう。 Referencesは情報ソースそのもののことを言います。したがって、一つの情報ソースは参考文献リストで一度のみ記載されます。一方、Citationsは論文内で触れた情報のソースを示す標識のことを言います。同一のreferenceについて論文内で何度もcitationすることができるため、CitationはReferenceの数より常に多くなります。

参考文献の数に影響を与える要素

参考文献の数は以下のような要素に左右される傾向があります。

  1. 参考文献の数は論文のタイプに大きく影響を受けます。例えば、文学やシステマティックレビューのような場合、既存の論文や作品に対するレビューが論文の主な内容となるでしょう。このような場合、参考文献の数は他分野の論文に比べて当然多くなります。実際にジャーナルのガイドラインを確認してみれば、レビュー論文の場合研究論文よりも参考文献数の上限を多く設定していることが分かるでしょう。
  2. 参考文献の数は研究分野によっても異なります。例えるなら神経寄生生物学(neuroparasitology)など、新興分野の場合は引用できる先行研究自体が少ないことも考えられます。そのような場合は、まずいくつかの研究を探し、そこで引用されている研究を更に参照するという方式で関連する知識に当たっていくのが効率的です。
  3. 所属機関やジャーナルの投稿規定に制限される場合もあります。卒業論文や学位論文などの場合、まずは大学の規定に従わなければなりません。一般的ではありませんが、一部の大学や研究機関では参考文献数について厳しい制限を設けているところもあります。ジャーナルの場合は印刷などの関係で明確に参考文献数制限が設けられている場合が一般的です。
  4. 引用したくても、その文献にアクセスできない場合もあるでしょう。文献集めに困ったら、所属機関の図書館などに複写や取り寄せの協力を求めてみるのも手です。
  5. 分野を問わず、かつてないほどに研究が活発に行われている現代では、引用できるデータの数が単純に増大するのに応じて引用文献数も多くなる傾向があります。該当分野で引用文件数がどのように推移しているのか簡単に把握しておくと良いでしょう。
  6. 論文の長さと引用文献数は大方比例します。

最適な参考文献数とは

引用文献数が十分であるか確認するためのいくつかの指標をご紹介します。また、引用というテクニックをうまく使うためのコツも一緒に紹介していきます。

ジャーナルを参考にする

引用件数の統計

おおまかな基準を知るために、分野別に引用にはどのような特徴があるかまとめてみました。こちらももちろん、参考程度に留めておくことを忘れないでください。

Milojevićの研究によると、1ページあたりの最多参照数・平均参照数は以下のようになっています。

この研究は著者が研究を開始してから20年間のデータに基づいたものであるため、現在はこのデータより引用文献数が増えている分野もあります。あなたの該当する分野の最新の発表論文を参考にした方が良いでしょう。

また、Falagas et al. (2013)の調査によると、医療系ジャーナル掲載論文では 平均7.88ページの論文で29件の引用があったと報告しています。

サンプルサイズは小さいですが(63のジャーナル対象)、Gali Haleviは引用の傾向を以下のように述べています。

Haleviの研究はサンプルが少なく、更に論文タイプ(研究論文、レビュー論文など)や投稿されたジャーナルの規定などを考慮していないため、注意が必要です。例えばレビュー論文の場合はその性格上基本的に研究論文よりも参照する論文数は増えます。あくまで目安として提供した数字であることを忘れてはいけません。論文を書くにあたって何より重要なのは、ターゲットジャーナルの規定に従うこと、分野の最新のトレンドを研究し、それに合わせることです。

参考文献規定に関してはこちらの記事もご参考ください。

引用・参照するときの注意点

参考資料

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