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海外大学院留学 – SOP(Statement of Purpose)作成のための20のコツ

こんにちは!英文校正ワードバイスです。本日は、アメリカ・イギリスの大学院進学を目指す皆様のための記事を準備してみました。

本日扱うのはStatement of Purpose(SOP) – 日本語では志望動機書・志望理由書とも呼ばれる書類ですが、大学院進学の動機や計画を整理した学業計画書と考えると良いでしょう。SOPの目的は、その大学院を志願する者として自分がどれだけ適した人材なのか見せることにあります。基本的にSOPには自己紹介と共に自分が選択した研究分野と関連して次の3つの核心的な内容について扱うのがコツです。

  1. その研究分野・テーマについて勉強したい理由は何か
  2. 大学院でその勉強をできるだけの素地・準備があるか
  3. なぜその学校でそのテーマを研究したいのか
  4. 大学院で得た経験や知識をその先の人生でどのように生かすつもりか

SOPは上の順番で内容を展開させていくのが理想的ですが、それは選択した研究分野に対する関心、それに向けて今まで行ってきたこと、志望動機、未来の計画の順で自分の過去・現在・未来にわたる起承転結のはっきりとした文章に仕上げやすいからです。上の4つの質問に答えるように書いていくことで、必要な要素が過不足なく表現されたエッセイに仕上げられるでしょう。

それでもSOPについてイメージが湧かず、どう書けばいいかわからないという方のためにポイントを整理してみました。

SOPの基本

心がけること 避けること
一般的で分かり切った事実ばかり並べない。その代わり、自分の主張を裏付ける具体的なエピソードなど、具体例(数値も含めて)を意識して提示する。これは似たような内容のエッセイばかりの中で少しでも入学審査官に強い印象を残すために有効。

  • 例えば、“I enjoy researching glacier erosion patterns and went on a couple meaningful and rewarding expeditions to study these patterns,”よりも、“After climbing 5,895 m to examine glacier erosion patterns on the south side of Mount Kilimanjaro’s Kibo crater rim, my next pursuit, scaling Mt. Everest to inspect the Khumbu Glacier, provided me with data to study the influence of debris cover and altitude on glacier surface melting”のように具体名・数値を多用することでインパクトが生まれる。
  • 二つ目の文章からは、研究分野について「ただ漠然と好き」というだけではなく、経験から裏付けられた計画性や決意、チャレンジ精神が読み取れる。また、具体名を多用することでオリジナリティが生まれ、内容の信頼性も上げている。
SOPは必ずオリジナリティのある内容とすること。誰にでも当てはまるような話ならば、SOPでわざわざ主張する必要がない。大勢の中から自分を差別化するためにはどうすればいいか考える。
単語数制限に気を付けること。字数に限らず、大学毎の指定事項の遵守に細心の注意を払う。通常SOPの単語数制限は500~1,000単語ほど。 冗長したい内容も、簡単すぎる内容も良くない。一度書き始めてみると、SOPで表現できる内容は意外と限られていることに気づく。だが、SOPはそもそも自分史を語るのが目的ではないので、自分を大学にアピールするために有効と思われる1~2つの出来事・経験を絞り込み、筋道を立てて作成するのが最適。
SOPに合った文体で作成する。短縮形、俗語や口語的表現は厳禁。相手は学長や教授と仮定し、より専門的な印象を与えられる語彙・表現を選び、口語的にならないよう気を付ける。SOPは相手の興味を引き出せるような筋書を持ったストーリーであるべきで、単純な情報の箇条書きのように作成してはいけない。 専門用語を乱発しない。例えば、Superfluous jargon and discourse espousing polysyllabic terminology are farcical at best. と書いたところで、インパクトを持って頭に入ってくるだろうか。入学審査官が読みたくなるような内容と文章構成を心がける。

第一段落: その研究テーマを選択した理由

最初の段落は4文程度で作成します。

心がけること避けること
読み手の興味を引くキャッチーな文章で始める。研究分野にまつわる独特な経験で始め、そこから大学院での研究に向ける情熱へとつなげていくことで説得力を持たせる。次のような文章を冒頭に配置するのは不適切。: “I have always wanted to study X because A, B, C.”
具体的事実を提示する。数値を有効に使いながら、自分だけの経験・ストーリーであることを裏付ける。具体例を提示するべきとはいえ、事実だけを列挙するのも良くない。事実については2~3文で書き、自分のアピールとなる内容に分量を割くのが良い。

大学院で勉強するだけの準備があるか

(1段落で作成)

心がけること避けること
大学院は研究に専念するための機関。人数が限られているため、本当に大学院の業績と名誉に貢献できる才能のある人物のみを選抜したいのが大学である。自分はその分野で成功するだけの能力があるか、今までどのような準備をしてきたのか、研究だけでなく課外活動には積極的に取り組んだか、などの内容に重点を置き、別途提出する成績表やレジュメにある内容の繰り返しになってはいけない。準備過程での2-3個の経験や知識を取り上げ、それを通して自分がどのように成長し、大学院への進学にどのように影響を与えたか記述する。他の入学書類と重複する内容は書かない。代わりに、履歴書だけでは分からないより詳細な情報を追加してエピソードとして取り上げたりすることは可能。

その大学を選んだ理由

(1段落で作成)

心がけること避けること
志望校について徹底的にリサーチしてあることを見せつける。大学のカリキュラムの特徴、教授陣、特色あるプログラムなどについて事前にしっかりと整理しておく。いくら有名であっても自分の研究分野と関連のない教授について言及するのは良くない。SOPは大学をアピールする書類ではなくあくまで自分について語るためのもの。漠然と教授名を挙げるのではなく、教授の具体的な論文を提示した上でそれが自分の研究課題とどのような関連を持つのか説明する。
志望校で行われている授業について2-3つ、学科で提供されているイベントやプログラム2-3つについて言及し、積極的な参加意欲を示す。授業や行事名だけを羅列してはいけない。その授業・行事に参加することで何を得ようとするのかについても必ず記述する。
志望校・志望学部のウェブサイトをすみずみまでチェックしておく。特に大学のモットーとミッションを確認する。志望校が提供しているプログラムがどのような点で自分に適しているのか説明する。大学のモットーとミッションをただ繰り返し述べるだけでは意味がない。大学が目指すものと自分の目的には共通項があり、だからこそこの大学を志望するのだという主張につなげていくこと

将来の計画について

(SOPで最も短い内容となります。3~4文。)

心がけること避けること
志望校を卒業した自分を想像し、将来の展望について考える。次のステップは?就職or研究?大学院で得たものをどのように生かすつもりか?つまり、大学院で自分の得る情報や経験、出会うであろう人々を、自分の将来的な目標達成に向けてどのように役立てられると考えているのか記述する。分量は少なくとも将来に対する言及は絶対に省略してはいけない。卒業後の予定が特に決まっていなくてもSOPでは必ず具体的に言及すること。将来の計画は大学側が学生の本気度を見るためにSOPの重要なテーマとして必ず含まれる内容。

SOP作成に関するその他資料

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この記事は、简体中文繁體中文한국어バージョンもご用意しています。

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