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英語論文受理率を上げるカバーレターのコツ(1)

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

本日はジャーナル(学術誌)に論文を投稿する際に論文と共に提出するカバーレターの作成法についての記事です。

ほとんどのジャーナルで、論文投稿の際、原稿と一緒にカバーレターの提出を要求しています。しかし、カバーレターは添え状程度の意味しかないというイメージが先行し、カバーレターの実際の影響力を認識している研究者は意外と少ないのが現状です。カバーレターとは、著者とジャーナルエディターとの最初のコミュニケーション手段であり、エディターが論文に関心を持つきっかけを作るという点で非常に重要な役割を担っています。時に数百にも及ぶ投稿論文から掲載論文を選抜しなければならないエディターにとって、第一印象の良い論文はそれだけで一読の価値を感じさせます。

このように見逃せない役割を担うカバーレターを作成する上で、著者はどのような工夫ができるのでしょうか?それでは、本格的にジャーナルカバーレターの作成方法について学んでいきましょう。

まずはターゲットジャーナルのガイドラインを確認

ジャーナルによってはカバーレターでの記載事項について規定を設けているので、これを先に確認します。人気ジャーナルの場合、カバーレターで一つでも不備があるとそれだけで論文が査読に回らない可能性も考えられるため、慎重にならなくてはなりません。

カバーレターの下書きを作成

ターゲットジャーナルで別途規定されている内容以外にも、カバーレターには一般的に以下のような内容が必ず含まれます。

文頭・文末の挨拶

文章の冒頭に、ジャーナルの編集長またはエディターの名前と職位、ジャーナルの名前、日付を表記します。宛名は編集長またはエディターとします(例: Dear Dr. Creary)。エディターの名前を把握できていない場合、“Dear Editor”と記載しても構いません。

本文

言うまでもなく、本文はカバーレターの核心です。カバーレターの本文は、論文が査読され、掲載されるべき根拠を述べるのが目的です。ジャーナルのカバーする分野に適合した論文を投稿している、という文句で文章を始めます。次に、論文での最も重要な、あるいは最も興味深い研究結果について簡潔で説得力のある要約を記述します。研究の背景として重要な文献や資料がある場合は、簡単に引用しても構いません。以上の本文の要約部分は、エディターにとってその論文を査読する価値があるか見極めるための貴重な判断材料となります。しかし重要だからといってあれもこれもと記述してはいけません。最大限簡略に、数文でまとめるようにしましょう。文章を見直す際には、内容が以下のような問いに答えられているかを中心にチェックします。

研究を要約した後、ターゲットジャーナルがカバーする分野とどのように関連しているか、またその研究がジャーナルの読者にとっていかに興味深いテーマかということを簡単に説明します。これはジャーナルに明示された“目的と範囲”の熟知と、ジャーナルに関する知識に裏付けられたものでなくてはなりません。文章に説得力を持たせるには、その研究結果が、ジャーナルがカバーする研究範囲と関連性があり、面白いと「思う」と述べただけではまだ不十分です。例えば、その研究がジャーナルがフォーカスしている事柄やそれまでジャーナルに掲載されてきた論文とどのように関連を持つのか?ということまで言及しなければなりません。このセクションでは、投稿ジャーナルを選定する際に自身の論文とジャーナルの性格との合致を十分に考慮したことを示すのが重要です。

そして、本文の最後の段落にはいくつかの形式的な内容を記載します。主な内容は下記のようになります。

こちらの内容に続く英語論文の受理率を上げるカバーレターのコツ(2)で、カバーレターのテンプレートを紹介しています。

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