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4つのジャーナル論文査読タイプ: 投稿に有利な査読タイプとは?

適切なジャーナルを選ぶ方法についてのポスティングに続き、今回はジャーナルが使用するレビューのタイプについて探ってみましょう。ターゲットジャーナルのリストを作るとき、ジャーナルの目的とテーマだけでなく、該当ジャーナルのレビュータイプについても考慮する必要があります。

二段階の論文審査プロセス

ジャーナルで行われる論文審査には二段階があります。エディトリアルレビュー(editorial review)とピアレビュー(peer review)です。後者のピアレビュー(査読)はさらに何種類かのタイプに細分化できます。今回のポストで各タイプについての定義と、各レビュータイプが投稿成功確率にどのような影響を与えるのかについて説明していきます。

エディトリアルレビュー(editorial review)とは?

名前から分かるように、エディトリアルレビューとはジャーナルのエディターが、投稿された論文がジャーナルの要件を満たしているかを中心に審査する第一段階の審査のことを言います。一般的に、論評など研究論文以外の投稿の場合は、査読のプロセスなしでエディターだけが論文を審査し、アクセプト・リジェクトが決定することとなります。

一方研究論文の場合、エディター審査を通過した論文は分野別の専門家を査読者として任命し、より深い論文審査の段階に入ります。これが次項で述べるピアレビュー、つまり査読の段階です。

論文が第一段階の審査を通過すると、該当ジャーナルのエディターは論文の分野を考慮して通常2、3人の査読者に査読を要請し、審査のために論文を伝達します。

ピアレビュー (peer review、査読)とは?

ジャーナルでは様々な査読方法を使用します。一つの査読方式にこだわるジャーナルもあれば、Natureのように著者がシングルブラインド(single-blind)とダブルブラインド(double-blind)レビューのうち一つを選択できるようにしているジャーナルもあります。どの選択が皆さんにとって有利なのか、もう少し詳しく見てみましょう。

公平な論文審査のための様々な査読方式

シングルブラインド(single-blind)

シングルブラインドレビューとは、査読者のみが論文著者が誰か知ることのできる方式のことを言います。著者は、誰が自分の論文を査読したのか知ることができません。このタイプの査読では、査読者は論文著者が誰か知っている状態で査読を行うため、論文の著者は論文投稿書類から著者の識別情報を削除する必要はありません。シングルブラインド方式の長所と短所について詳しく知るためには、下記の表をご参考ください。

ダブルブラインド(double-blind)

ダブルブラインドは、査読者・論文著者共にお互いが誰か知ることのできないレビュータイプのことを言います。このタイプでは、著者は査読者の名前を知らず、査読者も著者が誰か知りません。ダブルブラインドプロセスを通して論文を提出する場合、論文著者は論文から著者の識別情報を一切削除しなければなりません。ターゲットジャーナルが提示している方針を遵守するよう注意しましょう。

ダブルブラインド方式での査読に備えるためのチェックリスト

オープンレビュー(open review)およびハイブリッドレビュー(hybrid review)とは?

オープンレビューはその名の通り論文著者と査読者の両方が互いの名前を公開して行う査読です。しかし、論文に対するコメントを一般に公開するかどうかは選ぶことができます。

また、ハイブリッドレビューと呼ばれる査読方式を採用しているジャーナルもあります。例えば、”Electronic Transactions on Artificial Intelligence”ジャーナルなどがその例です。ハイブリッドレビューとは次のような方式の査読を言います。

論文に合った査読タイプを見極めるために

ここまで様々なピアレビュー方式を見てきましたが、論文の受理率を向上させるためには、自分の研究に適したジャーナルを見極め、査読方式も考慮する必要があります。

下の表に各レビュータイプの長所と短所を整理してみましたが、それぞれの査読タイプを比べてみた時、自分に合ったレビュータイプを見極めるには以下のようなポイントが肝となります。

例えばあなたが人気分野に新規参入した研究者の場合、ブラインドレビューがオープンレビューよりも有利です。なぜならブラインドレビューの場合、個人の名声や学界での人間関係など他のどんな要素の影響も受けず、研究の価値だけで公平に評価を受けられるからです。逆に、あなたがまだ広く知られていない非常に狭い分野で研究している場合には、ダブルブラインド方式を採用していたとしてもお互いに誰か察しが付いてしまいます。このような場合、むしろオープンレビューを選択して不特定多数の評価を受けることでバイアスを軽減し、論文審査の客観性を上げることができます。

査読タイプ 長所 短所
シングルブラインド
  • 査読者は圧力や意義を受けず、自由に審査論文に対して批判することができます。
  • 著者が誰かという情報だけでも研究テーマに関わる文脈を知ることができ、査読者が投稿された論文を評価するのに必要な多くの情報を得ることができます。
  • 個人的偏見: 査読者が論文に重点を置いた客観的な評価をせず、単に著者に対しての評価を下す可能性があります。
  • 性別や地域に対する偏見などの差別要素が論文の運命を分ける可能性があります。(例えば、一部の人々は開発途上国で行われた研究に対して懐疑的な可能性もあります。)
ダブルブラインド
  • 地域や性別に対する偏見および著者の背景に関わる差別要素が顕著に減ります。
  • 著者と査読者どちらも個人攻撃または圧力の対象にならずに済みます。
  • 著者の背景を知っていることが実際に審査する研究を理解するのに役立つことがあります。
  • ダブルブラインドシステムは完璧に構築されているわけではありません。したがって、査読者は研究テーマ、文体などを元に著者の身元について推測することもできます。
  • 著者の背景を知っていることが、実際に審査する研究を理解するのに役立つことがあります。
  • ダブルブラインドシステムは完璧に構築されているわけではありません。したがって、査読者は研究テーマ、文体などを元に著者の身元について推測することもできます。
オープン
  • 透明性(Transparency)があり、操作の危険性と偏見を減らすことができます。
  • 査読者は大衆が満足する返信をしなければならないと圧迫感を感じたり、否定的な批判を自制したりする可能性があります。
  • 査読者は大衆が満足する返信をしなければならないということに圧迫感を感じたり、否定的な批判を自制したりする可能性があります。
ハイブリッド
  • 透明性(Transparency)があり、操作の危険性と偏見を減らすことができます。
  • 査読者は長時間にわたって論文に対する広範囲のコメントを提供し、著者とコミュニケーションを取ることができます。
  • 著者は自分の論文がオープンシステムに公開された日を論文の優先出版日(publication priority)として指定することができます。
  • 著者は研究に必要なものが全て備わっているのか、また研究方法が妥当かについて論文投稿前に慎重に決定するため、掲載拒否率が下がります。
  • オープンレビュー期間、著者は困難な質問にも回答しなければなりません。それでも、このプロセスによって論文が未完成状態で投稿されることを防ぐことができます。
  •  オープンレビュー期間、論文著者は困難な質問にも回答しなければなりません。それでも、このプロセスによって論文が未完成状態で投稿されることを防ぐことができます。

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