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研究計画書項目の説明

大学院生や学術研究家たちが執筆した研究計画書は、通常、ほぼどれも同じフォーマットを利用してます。題目(ヘディング)に続き、研究目的の記述、研究の範囲と規模の記述、そして科学文献への貢献に値する重要性についての議論の各項目です。修士号や博士号の学位論文のプロジェクトが受諾されるには、研究計画書の書き方の熟知が非常に重要なのです。

研究計画書の項目は、奨学金、博士号学位論文、協議書類、専門的研究などによって異なりますが、その一方で非常に相似した項目もあります。ここでは、研究計画書の項目の中でも、特に頻繁に目にする項目を取り上げ、その目的を説明し、研究計画書の定形書式サンプルをご覧いただきます。

研究計画書にはどんな項目があるでしょうか?

研究計画書の各項目を見てみましょう。

研究計画書における各項目の目的とは?

上記の研究計画書の項目と題目が、校正後に出版された学術ジャーナルの記事によく似ている事は、博士・修士課程の新入生で、最近査読された学術ジャーナルを読み始めた学生であれば認識できるでしょう。 

でも、研究計画書の各項目の目的は、学術ジャーナルの記事とは非常に異なるのです。

研究テーマ(タイトル)

目的: 手短に、少数の単語を用いて、何に関する研究であるかを説明する。

 何をすべきか: 研究計画書には簡潔で的確な表題を付けましょう。研究指導教員の名前(所属部署名)も記入します。

注釈: 通常、研究計画書の項目のタイトルは標準化もしくは既に指定されている事が多く、大学や研究機関名等の基礎管理情報も表記します。項目のタイトルは、読む側に研究の目的と本質を、短く簡潔に伝える必要があります。

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概要

目的: 研究の外観を示すもの。ここでの概観は、計画書の後の項目で詳細を発展。

 何をすべきか: ここでは研究の簡潔な概観を記載します。研究計画書の目標を含め、取り扱う研究課題を明記して下さい。また、立証したい仮説の説明も忘れずに。

注釈: 良く書けている概観というのは、出願者が解決したい問題点に重点をおいて、その問題点に対する解決策を明記し、研究の目標と企てを明示します。更に、出願者の資格や予算も記述するべきです。

効果的な研究序論セクションの書き方に関するウェビナーをご参照下さい。

研究の総合目的

目的: 研究の全体的目標を明確、簡潔に表記。

何をすべきか: 科学的な専門知識を持っていて、しかも、あなたが行う研究課題を知らされていない人に問題点の概要を伝えましょう。

注釈: 研究計画書の目的は、過程指向ではなく結果指向を目標とするべきです。例えば、結果指向であれば「Xに関与する酵素を測定するには」となりますが、過程指向であれば「Y遺伝子を発現する蛋白電気流動の実験をマイスに行う」となります。計画書には最低3つの目的を明記するべきです。

研究背景の文献レビュー

目的: 提案研究の目標と、関連分野で既に実証されている研究との関係の論証。

何をすべきか: 文献を選んで、それらを批評的に分析しましょう。他の研究者たちが行った研究内容を説明して、教授や上司に、いかに先行研究を重視して、文献を進展させるかを明確に理解して貰う必要があります。

注釈: 研究目的と重要性を支える効果的な方法の一つに、文献内での大きな相違、研究分野での論議、最近の研究のトレンドを指摘する事です。そうすることで、あなたの論文や研究が一般的な科学知識の貢献に繋がるかを理解させることが出来るのです。この項目の執筆を始める前に、文献レビューの書き方をご覧ください。

研究課題(質問)と過程

目的: どのような研究で偽りを立証するのかを明記。

 何をすべきか: 従属変数と独立変数をはっきりと識別して、読む側にそれを理解して貰う事が重要です。首尾一貫した専門用語を使うように努力しましょう。出来る限り同じ専門術語を使用するべきです。

注釈: 研究課題は、質問形式で二つ以上の変数の関連性を表現します。一方、仮定とは二つ以上の変数の関連性を平叙文として表現します。科学論文において、力強い序説項目を書く為には、研究課題をどこに位置付けるかを知っている事が重要です。

専門用語の定義

目的: 研究の中で使用される専門用語を定義付ける。

 何をすべきか: 研究計画書の全ての項目で用いる専門用語と術語を徹底的に揃えます。他分野の科学者たちでも理解出来るように、略語を明確に定義しましょう。

注釈: 分野が違うと、同じものを表現するにしても、異なる専門用語を用いる事が多々あります。更に、言語の一貫性を考慮する事も重要です。有機化学においては、成分の呼び名は国際基準に基づいていますが、一般名は酢酸に対してエタン酸というように今でも常用されています。

研究方法

目的: 研究計画書の手順を細かく分ける。

何をすべきか: 計画書の前記で記述した、読む側が理解できる専門用語を用いて、如何に研究目標を達成するかの手段をここで説明します。アプローチ、企て、手段を説明します。

注釈: 研究計画書は、あなたの研究を、同分野の他の研究者たちに、広範囲にわたって説明するものです。この項目は研究計画書の中でも非常に重要な部分で、批評家たちが一番重視する項目です。再現出来る研究方法を説明する事は、博士号論文や修士号論文のアドバイザーや委員会に研究方法を説明する上で非常に重要です。

研究の問題点と限界

目的: 研究の限界、起こりうる問題点や妨げ、研究課題に対する回答や解決策を明記する。

何をすべきか: 批評家たちから攻撃される前に、自ら徹底的に批判を回避しましょう。限界や矛盾は、研究の完成を遅らせたり研究範囲を狭めたりはするものの、研究の重要度を下げる事はないと説明するべきです。

注釈: いかなる研究計画書や科学的学術研究にも、範囲や遂行状況に限界があります。時には、それは重要な過程で発生する問題点であったり、容易に入手出来ない材料であったりします。限界を記述する事で、いかにあなたが承認する価値があり、熟達した経験豊富な研究家であるかを表すのです。

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必要な資源と予算

目的: 研究に必要な資源をリストにして、研究の完成に影響を及ぼし得る予算やタイムラインを明記。

何をすべきか: 自分が実業家であると想像してみて下さい。自分の企業や大学が利用できる資源(リソース)を考慮して、同時に、更に必要な資源は何かを細かく書き出します。資源とは、研究材料であったり、機械や実験装置やコンピューターであったりします。資源は人材でもあります。人材は専門知識を研究課程や他の種類の共同研究に生かすことが出来るのです。

 注釈: この項目で、資金調達機関や学術委員会が、何故あなたの大学、実験チーム、もしくはあなた自身に資金を調達するべきかの理由を強調します。 

倫理的配慮

目的: 研究参加者たちは、研究の全体的な性質と目的についての説明を受けている旨と、説明済の同意書の入手方法を明記。 

何をすべきか:  学術機関、博士課程のアドバイザー、実験同僚に相談しましょう。この部分は法律問題が絡んでくるので、ごまかしたり軽く考えないようにしましょう。

注釈: 多くの場合、これらの免責事項は、研究機関や大学で、利用可能な定番テンプレートが用意されています。許可を取って、所属機関の法律専門家に見て貰って下さい。

時間割提案

目的: 研究の計画、完成、立証、報告にタイムラインを組み込む。

何をすべきか: この項目は企画運営式にアプローチしましょう。計画的に、研究の各過程にどの程度の時間を要するかタイムラインを設定します。進行状況の障害を見極めて明記しましょう。 

注釈: 時間管理の知識は、研究経験を積み重ねないと身につきません。教授や同僚に、特定の過程の所要時間を問い合わせましょう。

参照文献

目的: 書誌と参考文献の表示。

何をすべきか: 一瞬のうちに、希望の文献フォーマットにまとめられる文献ジェネレーターを利用しましょう。参照文献への記載は、その都度行いましょう。最後に回すと忘れてしまいます。

注釈: 文献フォーマットは研究分野によって異なりますが、一貫性が重視されます。どのフォーマットを利用するにしても、文書の最初から最後まで、注意深く同フォーマットに従う事が大切です。

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付録

目的: 追加する材料や情報を記載

何をすべきか: 推薦状や共同研究状、電子関連記事が無い場合は再版文書を追加します。更にデータ表、調査票、アンケート、データ取得方法、臨床プロトコール、同意書書類等も追加すると良いでしょう。

注釈: 多くの執筆者たちは、研究計画書に、関連した支援書類を添付します。ここで覚えておくべき事は、必ずしも関連書類が多ければ良いという訳ではありません。研究計画書を長くする為ではなく、増強する為の情報の添付が重要です。

結論

あなたの研究が、学術研究(博士/修士卒業論文)もしくは専門的な研究(政府に提出するコンペや民間の出資)であっても、研究計画書の各項目をどのようにまとめるかが、審査員が先ず評価するところです。主な項目のヘッディングだけにざっと目を通す学術批評家も多数います。ヘッディングを書き忘れたり、表現がぎくしゃくしていたりすると、即座に批評家に悪い印象を与えてしまいます。

ですから、ワードバイスの文献ジェネレーター研究計画書チェックリストのリソースを是非ご利用下さい。プロの学術英文編集、校正サービスに関しても、ワードバイスに是非お問合せ下さい。

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