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アメリカ留学 – コモンアプリケーションエッセイのコツ

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

本日は米国の大学への学部留学を目指す皆様に役立つ情報をお送りいたします。コモンアプリケーション(Common Application)とコモンアプリケーションエッセイ(Common Application Essay)の作成についてです。

コモンアプリケーション(Common Application)とは?

アメリカの場合国内に数千校存在する大学の中から自分が出願する一つ一つの大学に合わせて願書を提出するには、非常に多くの時間や労力、そして費用を必要とします。このような問題を解決するために、複数の大学に一括して志願できるサービスがCommon Applicationです。

Common Applicationや共通願書を採用している大学はアメリカ国内で約700校あります。利用方法は、Common Applicationサイト(http://www.commonapp.org)を通して出願する大学を選択した後、必要書類をアップロードするだけ。ただし、芸術系大学などの場合は追加リンクにて志願者のポートフォリオのアップロードを求められることもあります。

Common Applicationエッセイを執筆する時の注意点とは?

Common Applicationのエッセイでは一般的に5つのテーマが出題されます。2016-2017年に実際に発表されたEssay Promptは以下の通りです:

  1. Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story.
    • ここでは志願者のバックグラウンド、アイデンティティ、興味・関心、才能などを記すよう求めていますが、中でも“Identity” (自己同一性)が核心です。したがって志願者は自分の物語が、How/Why (どうやって/なぜ)他の志願者よりも意義があるのか訴える内容にしなくてはなりません。
  2. The lessons we take from failure can be fundamental to later success. Recount an incident or time when you experienced failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?
    • 大学入試エッセイを書く際、大多数の志願者は各々の強みと優秀な成績を強調しようと躍起になります。しかしこの出題の本来の意図は、自らの失敗を認め、そこから得た経験を具体的に説明することです。扱いづらいテーマではありますが、入学審査員にとっては志願者個人の成長と成熟度を判断するための重要な資料になります。
  3. Reflect on a time when you challenged a belief or idea. What prompted you to act? Would you make the same decision again?
    • このテーマで問われている“Belief or Idea”とは志願者自身にかかわることでも、社会・文化的集団にかかわることでも構いません。 したがってこのエッセイが求めている核心は2番の出題と類似しており、志願者のアイデンティティに重点を置きながら、入学審査員が志願者のCore Personal Valueを把握できるように書くことがポイントです。
  4. Describe a problem you’ve solved or a problem you’d like to solve. It can be an intellectual challenge, a research query, an ethical dilemma – anything that is of personal importance, no matter the scale. Explain its significance to you and what steps you took or could be taken to identify a solution.
    • このテーマで入学審査員は志願者が“Problem”を上手に解決したという「結果」の優劣を知りたがっているわけではありません。重要なのは志願者がその問題にどのようにアプローチしたか、つまり問題を解決するための過程の記述です。Promptには“Describe”と表記されていますが、問題の説明よりも分析に重点を置いたエッセイにするのが適しています。この出題もまた、3番のpromptのように志願者が重要視する価値を問う内容です。
  5. Discuss an accomplishment or event, formal or informal, that marked your transition from childhood to adulthood within your culture, community, or family.
    • このエッセイでは志願者が成長過程で達成したことや特定の出来事について論じながら、それが自分の個人的な発展にどのように影響を及ぼしたか論述するエッセイです。重要なのは「成し遂げたこと」ばかりアピールするのではなく、その経験から自分が具体的にどう成長したのかを論理的に分析し、記述することです。

与えられたテーマを分析してみると、出題意図は大きく次の三点に絞られます。

ここからは、Common Applicationエッセイを書くときの一般的な注意点について確認してみましょう。

コモンアプリケーションエッセイを書く時に「すべきこと・してはいけないこと(Dos and Don’ts)」

DosDon’ts
志願者が本当に興味を持っていることについて書くこと。好きなテーマについて書くことで、入学審査員は志願者がその分野にどれだけ情熱を持っているのか知ることができる。よく知らないことについては書かないこと。他人がよく書くテーマだからと言って真似をすると個人的な情熱が伝わりにくくなる。どのようなテーマについて書けばいいのか迷ってしまう場合は、入学審査員がどのような志願者像を望んでいるか?ということを考えてみるのも良い。
志願者にとって最も合ったテーマを選ぶこと。自分にふさわしいテーマを選ぶには趣味、成功体験、特別ではなくても志願者の特徴がよく表れている行動などを書き出した後、志願者の特徴を最もよく表しているものを選ぶと良い。攻撃的な内容や読み手に不快感を与えかねないテーマは避けること。例として宗教、政治的観点などに関わる内容は入学審査員にとって時に不愉快な内容となり得るため自制するのが良い。入学審査員がそのテーマをきっかけに志願者に関心が持てるようなものを選ぶ。
”WHO are you”の答えとなるテーマを選ぶこと。最も重要なのは志願者自身がどんな人間か知ってもらうことであるという、出願エッセイの本来の目的を常に頭に置いておく。テーマとして面白くても、志願者と直接的な関係がないことについて記述するのは避けること。入学審査員は志願者について知りたいのであって、最近の世の中の問題、課題について知りたいわけではない。例として自然災害について記述したい場合には、その出来事が志願者にどう影響を与えたのかに焦点を当てること。
具体的に書くこと。数千人の出願エッセイを読む入学審査員に印象を残すには、自分だけの経験を生かして書くのが最も効果的。あれこれ盛り込もうとするのはやめて、できるだけ具体的な例を挙げて詳しく説明するのが良い。あまりにも普遍的でありきたりな内容は避けること。他の志願者との差をつけるために、自分だけの経験に重点を置くのが良い。
文字数を超えないこと。字数制限があるということを常に念頭に置いておかねばならない。エッセイは長すぎても短すぎてもいけない。650字以内で最大限自分を表現する。(Make those words count!)
書き直しを習慣化すること。大学入学のためのエッセイであるため、一日で書き上げるなどということは考えず、何度も推敲して書き直す習慣をつけ、最終的に最も良い形のエッセイを提出できるようにする。提出期限を厳守すること。学業がいくら忙しくても前もって十分な時間を確保し、提出期限ギリギリに間に合わせのエッセイを提出することがないように気を付ける。

英文校正ワードバイスでは、コモンアプリケーションエッセイなどの海外大学・大学院出願用のエッセイや英文レジュメを選び抜かれた専門校正者が添削いたします。

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