2023年10月02日

ジャーナルインパクトファクターの調べ方

Wordvice

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

研究者の出世や評価にあたって使用されるのが発表論文の数やその重要性ならば、ジャーナルの権威を評価するにあたってもっとも多く用いられる指標はインパクトファクターと言うことができます。Clarivate Analytics(旧トムソンロイター)では毎年インパクトファクターを発表していますので、欠かさず確認すると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近テレビドラマでも話題のインパクトファクターですが、その定義や算出方法については詳しく知らないという方も、今回の記事を参考にIFが意味するものやその限界、閲覧方法などについて確認してみましょう。

インパクトファクター(文献引用影響率)とは?

クラリベートアナリティクスの説明によると、Impact factorは「特定のジャーナル(学術雑誌)に掲載された論文が特定の年または期間内にどれくらい頻繁に引用されたかを平均値で示す尺度」のことを言い、一般的に該当分野におけるジャーナルの影響力を示す数値と見ることができます。

論文の引用数が多いということは様々な意味を内包していますが、少なくとも同分野の研究者にとってその研究が重要であり、魅力的であり、需要があり、信頼性が高いということ示していると言えるでしょう。したがって、そのような論文が多く掲載されているジャーナルは、掲載論文の審査過程が厳格かつレベルが高いと評価することができます。そのようなジャーナルに多くの論文を発表している研究者は、結果的に研究者として質の良い研究を豊富に行い、学術界の発展に大きく寄与していると客観的に評価することができます。以上のようなことから、研究者の評価を行う際に、最も明確な指標として重要視されるのが、これまで論文を掲載してきたジャーナルのIFということになるのです。

IF(インパクトファクター)の算出方法

ジャーナルのインパクトファクターは、対象の年における論文の引用数を、その年に先立つ2年間ジャーナルに発表された論文の総合数で割った数値で表されます。

例) 2016年の論文数150件・2017年の論文数250件、それらの論文の2018年一年間の引用回数が合わせて1000件だったとき

→ 1000 / (150+250) = 2.5

このジャーナルのインパクトファクターは2.5

ジャーナルインパクトファクターの閲覧方法

クラリベートアナリティクスでは、ジャーナルのインパクトファクターを有料契約者にのみ公開しています。ここでそのリストを紹介することはできませんが、ほとんどの大学・研究機関では団体契約が済んでいると思われますので、ご所属機関内のネットワーク内で接続するか、外部ログインの方法に従って閲覧してみましょう。

ジャーナルインパクトファクターの確認方法は一般的に、ご所属機関内で接続または外部ログイン方法に従って接続 → Journal Citation Reportsで検索または該当項目を閲覧の手順になります。

クラリベートアナリティクス提供の使い方ガイド(PDF)で詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。機関毎の閲覧方法は異なる可能性がございますので、ご所属機関の図書館や学術支援センター等にお問い合わせください。

参考サイト

その他のジャーナル評価指標(無料!)

クラリベートのIFが閲覧できない方にも、まだ方法があります!ジャーナルの影響力を評価する指標には、Elsevier社のScopusデータベースを元にGoogleのページランクアルゴリズムを使用して算出している、SCImago Journal & Country Rankというものもあります。こちらは無料で利用することができます。国別の比較や項目ごとの並び替えも容易な使いやすいランキング形式となっており、Clarivate AnalyticsのIFが利用できる方も、こちらの指標と比べてみるのも良いでしょう。

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