こんにちは!英文校正ワードバイスです。
本日の記事のテーマはWordではなく「LaTeX」ですが、研究者の皆様ならばご存知のように、Wordと共に広く学術論文執筆に用いられているシステムが、TeX/LaTeXです。
LaTeXとは、Donald E. Knuthによって製作されたフリーの組版制御ソフトであるTeXを、より一般の文書作成に適した形に改良したもののことを言います。LaTeXは互換性・自由度・安定性に優れた点から、理工学分野で特に好まれて使用されているソフトウェアですが、その独特な編集方法から、初心者には扱いづらいイメージがありました。しかし、最近ではオンラインで手軽にLaTeXを作成・編集できるサービスが多数生まれ、高度な知識を持たずとも誰もが容易にLaTeXを使用した文書作成にチャレンジできるようになってきています。
そこで本日は簡単にLaTeXの特徴をご紹介し、オンラインのLaTeXサービスについて紹介する記事を用意してみました。
LaTeXの特徴
- すべてのOSと互換性を持つ。
- 数式や図表の自由な配置編集が可能であるなど、他の文書作成ツールよりも自由度が高い。
- 文書を標準化しやすく、共同作業がしやすい。
- 物理・数学・ソフトウェア開発などの理工学系分野で主に使用される。
- 他プログラムで見られるバグが、LaTeXの場合顕著に少ない。安定性に長けており、作成・編集・ファイル管理がしやすい。
- 組版のために作られたシステムであるため、印刷したときにより見やすく直観的に仕上げられる。
- ワードなどの「WYSIWYG(ディスプレイ表示と結果物の整合性が高いもの)」に慣れたユーザーにとっては扱いが難しい。
Online LaTeX
最近ではオンラインに便利なLaTeXツールが多く発表されており、コンピュータにソフトをダウンロードして使用する必要がなくなってきています。オンラインの場合、インターネット環境さえあればどこでも・誰でも接続することができるため、特に論文を共同執筆する際などに非常に便利なシステムとなっています。現在広く用いられているonline LaTeXサービスのうち3つをここで紹介します。
ShareLaTeX
- 最も有名なオンラインLaTexツール。
- 400以上のテンプレートを提供しており、目的に合わせて選びやすい。
- 工学系研究論文・ジャーナル投稿論文・CV など様々な文書をカバーできる書式を提供。
- 複数人で同時に同じ文書を修正できる機能やチャット機能などの共同作業支援ツールが豊富。
- 修正履歴を追いやすい。
- ドラッグ&ドロップでイメージ共有可能。
- 価格オプション
– 無料: 仕様人数1人まで
– 月 15ドル: 共同ユーザー10人まで
– 月 30ドル: 共同ユーザー数無制限
Overleaf
- 200,000箇所以上の学術機関で使用されている安定的なOnline LaTeXサービス。
- LaTeXツールのうち最も扱いが簡単と言われ、WYSIWYGに慣れたユーザーにとって最適。
- 複数人で同時に同じ文書を編集可能。
- シェアしやすい。共有時に‘読み込み専用’や‘編集可能’などの権限を指定できる。
- 自動エラー確認機能や修正記録追跡機能があり、エラーを見つけやすい。
- 価格オプション
– 無料: 共同ユーザー数無制限、Dropbox連携なし、1GBのストレージ提供
– 月 8ドル: 10GBのストレージとDropbox連携、プロジェクト別に240個までのファイル使用可能
– 月 12ドル: 20GBのストレージ、 500個以上のファイル使用可能
Authorea
- システムに慣れないユーザーもすぐに使えるテンプレート提供。
- 共同執筆機能・修正記録追跡・チャット機能提供。
- 最大の強みとして、引用・参照(References)の自動作成機能を搭載。
- イメージやリンク、図表などの挿入が容易。
- HTML, Markdownなどあらゆるファイル形式と互換性を持つ。
- 価格オプション
– 無料: 文書1つまで、共同ユーザー無制限
– 月 5ドル: 文書5つまで
– 月 10ドル: 文書10個まで
– 月 25ドル: 文書25個まで
以上、簡単にLaTeXについてご紹介いたしました。便利なLaTeXを利用して、効率的な論文執筆を!英文校正ワードバイスも応援しております。
LaTeXファイルの英文校正
ワードバイスでは、校正事項の見やすさ・校正後のファイルの扱いやすさの点から、基本的にMicrosoftWord形式の文書の英文校正を承っていますが、LaTeX形式のファイルの英文校正にも対応しています。
ただし、LaTeXの編集が可能なエディターが限られているため、より文書内容に近い専門性を有するエディターのマッチングを行うためには、事前のWord形式への変換をお願いしています。LaTeX形式のファイルで英文校正をご希望される場合には、注文前に一度ご相談ください。
英文校正ワードバイスの学術論文専門校閲サービス
ワードバイスでは、平均8年の校正経歴を誇る分野別ネイティブ校正者が、ジャーナル指定のフォーマットに合わせて最短9時間から論文校正いたします。
⇒ WordviceJPオリジナルYoutubeチャンネルはこちらから
英文校正・日英翻訳ならワードバイスをご利用ください!
| リソース記事 | 学術論文英文校正 | 学術論日英翻訳 |大学課題添削│サービス料金│よくある質問│