こんにちは英文校正ワードバイスです。
当社リソース記事にて何度も強調しているように、海外大学院入学者選抜書類のうち最も重要な要素となるのが、Statement of Purpose(SOP、志望理由書)です。SOPは「なぜこの勉強(研究)をしようとするのか」「なぜこの勉強(研究)をこの学校で行わなければならないのか」「自分の目標を達成するためには、どのような教授の元で学ぶのが適しているのか」「自分がその分野にどのように貢献できると考えているのか」などについて述べるためのエッセイです。
大学院SOPは大学のアドミッションエッセイとはその目的が少し異なります。学部留学の際のエッセイは、学生の個性を見極めることに主眼が置かれているのに対し、大学院のSOPは個性よりも能力を見極める目的で課されるエッセイです。
博士課程のアドミッションとは、その大学の所属として優秀な論文を残せる人材を雇用しようとすることと同義なのです。従って、SOPを通して豊かな知性と分野における豊富な知識を兼ね備えた人材であることをしっかりとアピールしなければなりません。
SOPについて、基本的な構造を確認していきましょう。
SOPの基本構成
SOPは通常、以下のように構成されています。
1. Introduction(導入)
why I have decided to seek the higher education
なぜ大学院に進学することを決めたのか
what kind of experiences affected my determination to do a PhD/masters
修士・博士号を取得しようと思った動機は何か
2. Experiences as an undergraduate(学部時代の経験)
ここでは大学時代の学問的成果について記述します。例えば大学時代に行った研究活動や対外活動、自分の学問的アイデンティティに特に影響を与えた授業や教授が存在する場合はそのことについて述べても構いません。ここで重要なのは、前に述べた経験が今後該当分野のエキスパートとなるためにどう役立つのかをアピールすることです。
3. Interested area of research(関心のある研究分野)
大学院にて成し遂げたいことについて記述するパートです。例えば、博士課程の学生として研究したい分野について述べながら、自身がその分野をリードできる優秀な人材であることを説得するように記述します。また、「該当分野を究めるためになぜこの学校を選んだのか」より、具体的には「その学校に所属するどの教授の元で研究したいのか」について記述するのも良いでしょう。
4. Future careers(卒業後のキャリア)
SOPは大学院卒業後の計画について簡単に述べる文章でまとめるのが適しています。例えば、「大学院で得たものを今後のキャリアにどう生かしていくのか」「大学院での経験が今後の目標を達成するためにどのように役立つと考えているのか」について述べると効果的です。
海外大学院進学のSOP作成に関するその他資料
- [映像講義] 効果的なSOPの書き方
- 【動画】海外大学・大学院留学用のSOPと推薦状の作成ガイド-(作成のコツをより具体的に紹介しています。)
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