こんにちは!英文校正ワードバイスです。
研究論文を読むとき、読者である私たちは常に頭の中でそこに書かれた情報が「正確か?論理的か?根拠があるか?信じるに足るか?」と判断しながら読み進めていきます。これを論文執筆者の立場から見るならば、論文ではそのような読者の疑問に答えられるよう、情報には明確な根拠を添えて提示しなければならないと言えます。
論文執筆者にとって質の良い論文を書くために不可欠なのが、まさにこの情報を裏付ける証拠や例を論理的に提示し、読者を説得できる記述の仕方=アカデミックライティング能力です。
論文は言葉の連なりによって構成されるだけに、正確で適切な文章構成やフレージングができるかどうかに、その完成度が大きく左右されます。これは研究者としての着想の素晴らしさや研究自体の重要性などとはまた異なる問題であり、ある程度の要領と訓練を必要とするスキルです。
文章を書くことに苦手意識を持っている方もいるかもしれませんが、研究論文のライティングは、小説やブログのように、文章それ自体が個性的であったり魅力的である必要はありません。その代わり、正しくシンプルで論理的な記述が求められます。
以下で紹介していくポイントに気を付けて、アカデミックライティングのスキルを磨きましょう。
証拠や例を挙げるフレーズ
アカデミックライティングとは即ち、情報に適切な証拠を添えて述べていく科学的なライティングです。学術論文において、あらゆる事象や観察・実験結果に対する見解や意見を主張するには、それを裏付ける証拠や例示の存在が不可欠であり、逆に、研究論文で証拠が不十分な意見を述べることはできません。しかし、ここで重要なのは「繋がり」であり、資料や情報をただ列挙するだけでは、証拠を示したことにはなりません。あなたの分析や導き出した結論をデータや事例がどのように支持しているのか、その繋がりが分かりやすいフレージングが必要です。
Tip: 異なる言語のソースを引用する場合は、議論の明確性と信頼性を保つために、翻訳の正確性を確認することが重要です。1次的な翻訳には、Wordvice AI翻訳ツールのような専門的なツールを活用するのがおすすめですが、機械翻訳には意味のずれやニュアンスの誤りが生じる可能性があるため、翻訳後の校正サービスを必ず行うようにしましょう。特に、学術論文や専門性の高い文献を扱う際には、ワードバイスの学術文書翻訳サービスの利用をおすすめします。
以下のカテゴリに分けてフレーズと例文を紹介していきます。
- 他の研究結果や外部資料を引用するとき
- 特定のデータに基づいて結論を導き出したり、推論したり、何かを示唆したりするとき
- 一度述べた主張を裏付けるとき
- 代表例を挙げるとき
- 状況を区別するとき
- 特定の状況を利用して核心部分を強調するとき
目的 | 使えるフレーズ | 例文 |
他の研究結果や外部資料を引用するとき |
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データに基づいて結論を述べたり推論したりするとき |
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先に述べた事柄に根拠や説明を加えるとき |
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代表的な例を挙げるとき |
*NOTE: “such as” と “like”の使用方法は異なるので注意。“Such as”は話題にしているカテゴリ内に属するものを例示する際に使用し、“Like”は話題にしているカテゴリに含まれていないが、近いものを挙げるときに使用する。 |
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状況を区別するとき |
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特定の状況を挙げて核心的な内容を強調するとき |
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