2022年11月11日

アメリカ留学の大学編入用エッセイで気を付けること

Wordvice

こんにちは!英文校正ワードバイスです。

アメリカ大学在学中の皆さま、またアメリカ留学を目指して準備中の皆さまのなかには、名門大学への編入を考えている方が非常に多いかと思います。

アメリカの大学入試で日本と異なるのが「エッセイ」の存在と言えますが、編入用のエッセイは新入学用のアドミッションエッセイとは対策が異なります。今いる大学・コミュニティーカレッジなどの環境を変えてでもその大学に行きたいという意志が的確に伝わるエッセイにしなければならないからです。

本日はそのようなアメリカの大学編入用エッセイ(transfer essay)の書き方について注意点を説明していきます。

具体的で詳細な志望動機を述べる

どうしてもその大学に行きたい理由を述べるために有効なのは、何よりも詳細な実例を挙げることです。例えば、希望する大学には今いる大学・カレッジにはないどんなプログラムがあるのか?今いる大学・カレッジで学んだことを希望する大学でどのように深められると考えているのか?希望する大学のどんな教育目標が自分のビジョンと合致すると考えられるのか?

大学についてよく調べ、そこから分かったことを具体的に挙げながら、志望動機と絡めていきましょう。これは、大学名だけ入れ替えて他校に使い回せるような内容のエッセイでは、合格は厳しいということも意味しています。

アメリカ留学のエッセイで成績の悪さの言い訳をしない

名門大学への編入生には満点レベルの非常に高いGPAが求められますが、その一方で新しい大学での再起を目指す学生の多くが、成績やテストスコアに問題を抱えている場合が多いのが事実です。そのため、今となっては変えることのできない過去のGPAの低さの言い訳をするために、エッセイを利用しようと考える学生がよくいます。しかし、これは絶対に避けましょう。教授や友人などの他人や自分の置かれた環境を至らない成績の言い訳として述べるような学生に、審査員委員会は良い印象を抱くはずがありません。自分の過去の成績にはしっかりと責任を持ち、何かの「せい」にするのではなく、未来志向で具体的な改善案を述べましょう。失敗を受け止め、自分を絶えず発展させていく姿勢を見せることができれば、相応の評価がついてきます。GPAが低いからと言って諦める必要は全くありません。

今いるカレッジ・大学を悪く言わない

今いる環境に何らかの不満があるから編入を目指すというのは、多くの学生にとっての本音でしょう。しかし、だからといってエッセイで今いる環境のどこがどのように気にくわないのか述べる必要はありません。前項と重なりますが、編入エッセイは受け入れ側の大学があなたがこれからどれだけ活躍できる能力を秘めているかを見極めるために課されているエッセイです。常に未来志向で書くことを忘れてはいけません。今いる大学・カレッジが自分の興味関心やビジョンとマッチしていない、と述べることはできますが、それはあくまで大学やカレッジのせいではなくあなたの選択の問題です。大学のここが気にくわない、教授がこうであったために不利益を被った、など否定的なエピソードを具体的に語ったところで、入学審査員の心は動きません。大学側は大学に貢献できる学生を求めているのであり、何でも「人のせい」にする学生はその対極にあります。

編入理由として不適切な主張をしない

編入エッセイは嘆願書でもなければ、個人ブログに書くような私的なエッセイでもありません。大学にとってどれだけの学問的貢献ができる人材かということを見極めるために課せられるれっきとした試験の一環です。従って、編入する理由も当然ながら学問的なものでなければなりません。恋人と同じ大学に通いたい、やっぱり実家通学がしたくなった、指導教授とそりが合わない、なんとなく今の大学が退屈だ…そのような自分勝手な事情で編入を目指す学生を温かく迎え入れるような大学はもちろんありません。編入は、あなたの個人的な利便性の向上や単純な逃避願望からではなく、学問的・キャリア的視点から見て論理的な理由がなければなりません。

アメリカ留学用エッセイ対策は入念に行うこと

多くの場合、編入試験の準備は今いる大学・カレッジでの授業と並行して行われることになります。今いる学校での成績を維持しながら編入の準備を進めるのは時間的にも精神的にも非常に厳しい作業です。また、去る身としては指導教授や大学仲間にエッセイのアドバイスを頼むのは気が引けるということもあるでしょう。しかし、合格できるエッセイは決して一度の殴り書きでは完成しません。必ず複数人の目でチェックし、何度も修正しながら内容を練り上げていくようにしましょう。あなたが真っ当な編入志望理由を持っているならば、周りの教授や友人も快くサポートを申し出てくれるはずです。

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