2021年02月19日

博士論文(Dissertation)と修士論文(Thesis)の主な違い

この記事を読んでいるあなたが、大学院新入生であっても、学生を指導する大学教授であっても、博士論文(Dissertation)と修士論文(thesis)の区別が出来るのが、優れた博士論文の執筆者になるための非常に重要な要素です。残念なことに、修士号学生、博士研究者、学術出版社や大学などの用語を錯乱して使われていることが多く、博士論文と修士論文の違いが正しく理解されていないのが現状です。

修士論文と博士論文のどちらを書くのか分からないという方には、あなたが大学院博士号学生でも修士号学生でも、今回の記事 博士論文(Dissertation)と修士論文(Thesis)の主な違いを読んで、違いを確認しましょう。

博士論文(Dissertation)と修士論文(Thesis): 主な違い

博士論文と修士論文は、どちらも高度な知識を要する大学院学術論文で、引用構造を含め、多くの部分で非常に似通っていますが、実は全く異なる学術記法なのです。例をあげると、範囲、目的、長さ、研究条件等の重要な部分が異なります。

その中でも特に重要な違いは、教育レベルです。簡単なエッセイとは違って、修士論文は大学院修士号習得を目指す学生、博士論文は大学院博士号習得を目指す学生が執筆する論文を指します。博士論文は博士学位志願提出論文(PhD candidates)とも呼ばれます。

では、修士論文と博士論文の主な違いを見ていきましょう。

修士論文は文献レビュー形式が一般的で、論文のテーマに関する先行研究の要約や分析をして、その課題に熟知している事を証明する為のものです。一方、博士論文は自分が専攻している博士号研究分野に関わる知識、学説、方式等を提供する独自の研究論文です。

修士論文と博士論文、あなたにはどっち?

学位を習得すると大きなメリットがあります。米国国税調査局によると、大学卒業生は高校中退生に比べると、3.7倍の収入があります。その中で13.1%は修士号もしくは博士号取得者です。もしもあなたが大学生で、大学院へ進学を考えているのであれば、どンな選択が正しいでしょうか?

正しい選択とは、あなたの学習過程や将来就きたい職業によって変わります。

早い話が、博士論文の方が修士論文よりも集中、徹底されています。博士号論文はあなた独自の研究を対象にしているのに対し、修士論文は他人の研究文献の評論をしながら、あなたの執筆能力を証明していくものです。更に、博士論文は修士論文の基礎や課題として使用できますが、その逆は出来ません。

修士論文って何?

修士号論文とは、四年生大学(undergraduate)で執筆する論文よりも、もっと高レベルな学術研究を要求される学術論文です。高度な執筆力を必要とし、あなたの学力、読解記述力、専門知識力を論証しなければなりません。完成させるのに、通常は2,3年かかります。一般的には、修士号論文は学位習得の目的であり、出版を目的とするものではありません。

博士論文って何?

博士号論文もしくは博士学位志願提出論文とは、博士号学位取得を目指す全ての学生に要求される論文で、独自の研究でなくてはなりません。先行研究が発表されていない独自のオリジナルである事と、さらに重要なのは、その分野に何らかの新規性をもたらすことです。新規性をもたらすとは、既存するテーマであっても、新しい見解や、更には新しい理論を提供するという事です。博士論文用に行う研究は、大抵の場合は数年から5年にかけての完成させます。

博士論文過程を完了する際、論文内容や形式を念入りに考え、同時に、大学院が定めた形式基準に必ず従っていることが重要です。

修士号論文の特徴

  • オリジナルや新規性のあるアイデアと仮説の正否判断
  • 独自の研究や実験
  • 独自の能力と、専門技術、その制限の理解度の論証
  • 徹底した文学知識
  • 統合能力と研究課題に関する文学への批判的分析
  • コンファレンス、セミナー、朗読、答弁等の場で、論文発表のできる能力

博士号論文の特徴

  • 上記の全て
  • 先行研究が発表されていない科学的文学への新規性の提供
  • 著作者(大学院生)が直接行ったオリジナル研究
  • 明確な研究の質疑/仮説への明確な回答 (もしくは反証)
  • 研究方法、観察、解釈の進展

博士号論文と修士号論文の執筆形式の違い

博士論文と修士論文の定義をご理解頂いたところで、次は違いを明確にしましょう。

長さの違い

一目でわかる博士論文と修士論文の違いは、論文の長さです。

一般的に、独自の研究に基づいている為、修士号論文よりも博士号論文の方が、幅広く、奥行きの深い、意義深い論文です。修士号論文の基準が約100ページに比べ、博士号論文は400-500ページ程になる場合もあります。

更に、大抵の学生は修士号論文を1年から2年かけて完成させます。一方で博士号論文の完成までは7年くらいかかる場合もあります。各大学と博士号プログラムには、独自で定めた形式規制があるので、どちらの論文にしても、各学校および大学と形式規制の確認を必ず行いましょう。大抵の博士論文は章でまとめられますが、章の数は各学校によって異なります。

研究方法

修士論文も博士論文も大学院レベルの学術文書です。という事は、学生達は、専門テーマの研究と学術文書執筆を要求されるという事です。では修士と博士では、どの程度の研究範囲の差があるのでしょうか。

その答えは、どれ程の量と、どのタイプの情報(Data)によります。

修士論文は、先行研究の知識(secondary or reported knowledge)に制限されています。これらの知識は過去に出版され、分析され、文献で精査されているものです。そういった意味では、修士論文は新規性を提供する事はありません。修士論文の目的は、既存のデータを基に、包括的に文芸小説の評論や、あまり知られていない課題を論文にすることです。

修士論文の情報源

  • 学術誌や学会誌の記事
  • 学術本や出版物
  • 学術雑誌やマガジン
  • 調査レポート
  • 業界や企業の報告書
  • 政府が発表するデータ(国勢調査、環境調査等)
  • 公開された統計値
  • 全先行研究

一方、博士号論文は先行研究のない新しいデータです。なので、他の人々が精査したり評価したりします。

博士論文の情報源

  • 上記の全て
  • 研究所での実験と研究 (例えば基礎科学)
  • 独自で行った調査、インタビュー、情報収集目的のグループ(例えば心理学、社会科学)
  • 公開されていないデータ(例えば実験から得た検証済データでも範囲が狭すぎて公開出来ないもの)
  • 他の研究の要約、レビュー、協議発表

上記のリストを見れば分かる通り、博士号研究者や博士号論文著者は、他の研究者たちの研究結果を把握しているだけではなく、どのように必要データを取得するかまでも把握しています。博士論文を執筆する際は、他の研究の実験方法に関して、批判的評価を受ける覚悟が必要です。それに比べると、修士号過程の学生は、結果報告と結果評価のみ行えばよいのです。

調査範囲

上記で述べたように、修士論文は専攻分野での自分の能力と習熟度を証明する為に執筆する文献レビューです。簡単に言えば、あなたはこの分野の情報を報告する、信頼のおけるレポーターなのです。あなたが専門用語を熟知している事、論文の主題を理解している事、この分野ツールに精通している事、そして情報を一般観衆が理解できるように解釈してあげる事が出来る事を、あなたの修士論文は証明してくれるのです。このような理由で、専門分野職は、修士学位取得者を好んで採用するのです。

逆に博士号論文は、主題を単に積み木のように重ねていくだけではなく、その一歩上を行きます。新しいツール、知識、論理といった新規性を作り出すのです。修士号保持者をローリングストーン雑誌に例えるならば、博士号保持者は実際に音楽を作り上げるバンドやミュージシャンと言えるでしょう。

あなたの博士論文や修士論文の編集、校正

ここまでは、2つの論文の研究や目的の異なる点に焦点を当ててきましたが、最後に、どちらの論文も執筆のスキル、集中力、自制心、課題に関する深い知識、整理してまとめる能力、経過性を要求されます。

英語を母国語としない学生にとっては、このような論文を執筆する事は容易なことではありません。しかしながら、学会や研究の共通語は英語です。その為、日常英語を話す以上のレベルの高い英語の達人が必要になってきます。

プロの編集サービスが、博士論文や修士論文に磨きを入れる方法

論文本体のスペースの入れ方、ページ数の入れ方、文字サイズ、文献形式等、学術論文の書き方ガイドラインは徹底しています。更に、それは大学院によって規定が違うのです。その為、正しい文法に従って英文書を執筆するだけではなく、大学院生たちは一貫性、フォーマット、用語法、専門用語の正しい使い方にまで気を使わなければなりません。これは非常に大変な事です。

だからこそ、大学院生、特に英語を母国語としない学生たちには、学者や学生向けの学術論文編集サービスが役立つのです。

なぜ論文の校正と編集が重要なのかをいくつかリストにしてみます。

  • 文法、句読点、構文、文法的な構造のミスを訂正してくれます。
  • 書き直し、省略、改訂部分の提案をしてくれます。
  • フォーマットと用語法が一貫していることを確認してくれます。
  • 編集者自身が修士号もしくは博士号保持者である為、この分野の深い知識を持っています。
  • 間違い探しをする時間がなくなるので、研究、訂正、論文内容に更に焦点を当てる事が出来ます。
  • 英語が母国語でない学生には必要になり得る校正/編集証明書が発行されます。

最後に、殆どの博士号アドバイザーたちは、生徒たちにプロの論文編集者を利用することを推奨します。なぜならば、プロの編集者は単なる誤記を訂正するだけでなく、論文の研究内容を査定/評価してくれるからです。この記事を読んでいる大学院生なら誰でも知っている事ですが、教授たちは自分の時間を無駄にしたくないのです。

ワードバイスのリソース箇所にある、学術原稿を向上させる方法校正と編集サービスの利点を是非ご参照下さい。

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