こんにちは!英文校正ワードバイスです。
海外大学・大学院の受験シーズン真っ只中の最近ですが、皆さんの中には将来的に大学院を海外で通いたいと考えている方、実際に来学期の海外大学院アプリケーションのために準備中の方など、様々がいらっしゃることと思います。
今回の記事は、海外大学院に進学するにあたって具体的にどのような準備が必要なのか、必要な書類やスコアにはどういったものがあるのか、など、海外大学院受験のための必須情報を整理する内容です。国内大学院への進学を予定していたが、海外の大学院も視野に入れたい方、国内大学院受験との出願プロセスの違いを簡単に確認したい方などに特に役立つ内容となっています。
なお、MBA (経営学修士)、medical school (メディカルスクール)、law school (ロースクール、法科大学院)の場合は受験方式も独特になるため、別途の受験対策記事を用意しています。
海外大学院(graduate school)に出願するには
出願先が海外にあるというだけで、国内の大学院とはその手続きと受験プロセスには比較にならないほどの時間と手間がかかります。特に各種証明書の発行申請や翻訳・公証の準備など、公的機関での手続きは申請者の意志で所要日数を短縮することはできないため、直前に焦ることのないよう徹底した確認が必要です。計画を誤ると、最悪の場合直前で出願ができなくなってしまい、キャリア計画が大幅に狂ってしまう可能性もあります。
以下の内容を参考に、受験にあたって何をいつまでに完了すればいいのか確認しておきましょう。
A. 受験計画を立てる
複数の大学院を受験する場合は特に、大学ごとの情報を混同したり提出資料や注意事項を見逃してしまうことのないように、体系的に情報を整理することが重要です。受験までの予定と必要事項の整理には、以下のような表を使用してみると便利です。「列」には志望校リスト、「行」には以下のような、出願用ウェブサイトや出願締め切りといった重要日程、各種書類の準備状況チェック欄を入力してみましょう。
- 入試課の受験生向けウェブサイト (Admission website)
- 出願用ウェブサイト (Application website)
- 入試課の連絡先 (担当者名、メールアドレス、電話番号)
- 締め切り日
- 必要スコアと試験日程(出願前に確実にスコアを受け取れる日程のみ記載)
- 公式テストスコア(大学から直接送付される場合は大学側に必ず問い合わせる。)
- 要求する推薦状の数
- 推薦人1、推薦人2…の名前
- 受験料(Application Fee)
- 成績表
- 志望理由書 (SOP)
- 英文レジュメ
- 英語のスコア(TOEFL, IELTSなど)
- 大学時代のGPA
- ライティングサンプル(要求されている場合)
- 備考
以上のような情報を整理したシートが用意できたら、それぞれの項目の準備状況を記録していきます。
例)
やること: 推薦書依頼: 9/22
完了: 推薦書依頼: 9/22
各学校に実際に書類を提出する際には、求められる書式(.pdf, .docx、密封、公式レターなど)で用意できているかについても細心の注意を払います。また、大学が提供する奨学金プログラムに申請しようと思っている場合は、別途のシートを作成してしっかりと管理しましょう。
B. 締め切り日
秋学期からの入学を希望する場合、ほとんどの大学院で12月1日~1月中旬までが出願締め切りとなっています。海外大学院の受験を決めたら、締め切り日をまず最初に確認しましょう。大学によっては試験成績や推薦状の提出期日以前に願書の提出が始まっている場合もあります。
C. 英文推薦状 (Recommendation Letters)
- 大学院ではおおむね3つの推薦状が要求されるのが普通です。もちろんこれは大学毎に異なるので確認が必要ですが、注意すべきは指定されている数より多く推薦状を送ってはいけないということです。推薦者が多いほど加点がつくのではないかと考える受験生がたまに見られますが、出願規定を守っていない受験生として減点理由にしかなりません。
- 専攻分野での自分の実績を評価するのに最も適した人物は誰なのか、ということを十分に考慮した上で推薦人を選びましょう。あなたのことを最も良く理解している教授に依頼するのがベストです。授業で良い成績をくれた教授ならば理想的ですが、それが叶わない場合でも、まずは専攻分野の一致を第一条件として推薦人を選ぶことが重要です。知名度があるからといって、出願予定の専攻と異なる分野の教授に依頼するよりは、知名度がそれほど高くなくとも、あなたが目指す専攻分野であなたのことを良く知る教授に依頼した方が有利です。間違っても家族や友人に個人的に依頼することがあってはなりません。
- 推薦書は、十分な時間の余裕を持って依頼するのがマナーです。2-3か月の余裕を持って依頼しましょう。推薦人には推薦書の指定フォーマットや補足資料などをなるべく詳しく提供する必要があります。レジュメや研究テーマ、将来の目標やこれまで経験について簡単に記述したA41枚程度の資料を用意するのが良いでしょう。
- 経験上、3つ以上の推薦書を準備することで得る利益はそう多くありません。
- 定期的に推薦人に連絡して進行状況を把握することは必要ですが、催促するようにうるさく連絡するのはやめましょう。
- 一般的にアメリカの大学院入試において、受験生本人は推薦書の内容を確認しないのが原則です。そのため、しっかりとした信頼関係があり、あなた対して良い印象を抱いている教授に依頼するのが重要です。
- しかしながら推薦書には、あなたにとって必ずしも肯定的な内容だけが含まれているわけではありません。事前に内容を閲覧した場合、推薦書の中で気になる記述を発見する可能性もあります。また、出願後に補欠合格となった場合、学校を通して推薦書の内容に問題があったという旨の通知を受ける可能性もあります。その場合、焦らずに追加推薦人を探しましょう。この場合の推薦人は教授である必要はありませんが、合理的で客観的な評価ができる人材でなくてはなりません。また、推薦書の中で否定的に言及された部分がどこか分かっている場合は、追加推薦人にその点について補足が必要だという旨を伝えましょう。
D. ライティングサンプル (Writing Samples)
- 一次審査の後にエッセイ・ライティングサンプル(writing sample)評価を課し、足切りをする大学院が多くなっています。最高のライティングに仕上げ、大学院レベルのアカデミックライティング能力があることを証明しなければなりません。
- 指定の単語数・ページ数を厳守するのは当然ですが、注意したいのは分量が少なすぎる場合です。
E. 志望動機書 (SOP, Statements of Purpose, パーソナルステートメント)
- ワード数制限は厳守しましょう。
- 作成したエッセイの内容が、与えられた出題への的確な答えとなっているか確認しましょう。一般的には大学院で行いたいプロジェクトを1、2個取り上げて学習計画書のように具体的に作成することとなります。
- Statement of Purpose (SOP)は自叙伝ではありません。SOPは受験生自身の考え方と習得済みのスキルに関わる内容が必ず含まれた内容にします。志望校で研究を進めていくにあたって必要なスキルを持っていることを証明しましょう。
- 具体的なSOPの書き方については下の記事をご確認ください。
F. テスト
GREテスト
- ビジネススクール・ロースクール・メディカルスクールを除き、ほとんどの大学院で受験生に対しGREスコアを要求しています。
- 普通大学院側では最低スコアを提示しませんが、実際には最低でも600点以上が要求されると言われており、難関校の場合は700点台がカットラインと言われています。一般的にGREスコアは最低限の学力評価指標として用いられるスコアであり、大学院入試において最も重要な要素ではありません。むしろ受験生それぞれの個性と能力が如実に現れるエッセイの完成度の方が重要になってきます。
- 1、2回の受験で満足なスコアを得られるように、十分な準備期間を持つようにします。GREテストを3度以上受験するのは効率的ではありません。
- 現在受験可能なアメリカ国内のGRE筆記テスト日程は2018年2月3日、受付締め切り日は2017年12月29日となっています。コンピューターを使用したテストの場合、多くのテストセンターで年中実施されています。各地域のPrometric test centerを調べてみましょう。
GRE SUBJECT Test
- 一部の大学院ではGREサブジェクトテストを要求しています。
- 現在、次の分野で実施されています。
- Chemistry
- Mathematics
- Physics
- Psychology
- 筆記テストは例年3度実施されています。(9月、10月、4月)
- 現在受験可能なGRE Subject Test筆記試験日程は2018年4月14日、受付締め切り日は3月9日となっています。
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