こんにちは!英文校正ワードバイスです。
これから「英語科学論文の作成方法」と題して、英語論文を執筆する際の注意点・コツを3回の投稿に分けて簡単に紹介していきます。第一弾では、本格的な論文執筆の前の準備段階である構想の時点で注意すべきポイント、タイトル・アブストラクトの作成について紹介します。
論文アウトラインの作成
Outlineとは
アウトラインとは論文の基本的な論理構成についての下書きのことで、要点をなるべく視覚的に分かりやすいよう図式で表し、論文の構造を整理する役目を持つ構想メモのことを言います。
アウトライン作成の意義
- 論文を書く上でアイデアを整理しやすくなる
- 論文の各セクションの流れを把握するのに役立つ
- 収集した資料を論旨と結びつけるのに役立つ
- 論文内のアイデア同士の関係を整理しやすくする
- 論文の概要を掴みやすくする
アウトラインの作成方法
- アウトラインを作成する前に、論文の目的・ターゲット読者・論旨を正確に把握しておく
- Brainstorming(ブレインストーミング): 本人が論文で主張したいすべてのアイデアを列挙
- 研究問題や疑問について要約する
- 研究問題・疑問に関連する要点や内容を列挙する
- 相関する資料はグループ化する
- そのグループ別に抽象的な情報から具体的な情報へと整理する
- 要点や内容に細部資料を結びつける
- Main headingとsub headingを作成する
- 細部資料の引用元を整理する
詳しい英語論文アウトラインの作成方法については以下の記事をご参照ください。
タイトルとアブストラクトの作成
ここではアウトラインの次にタイトル・アブストラクトについて説明していますが、通常タイトルやアブストラクトは論文の本文の執筆が完了した段階で、一番最後に作成するセクションですので気を付けましょう。
論文タイトルの付け方
- 論文の内容を具体的に表現しながらも、なるべく短い単語を使用する
- “A study of….”, “Investigations of….”, “Observations on …..”のような不必要な表現はタイトルに含めない
論文タイトルのタイプ別の分析や作成方法については下の記事をご覧ください。
要旨(アブストラクト/abstract)
- タイトルからは分かりにくい研究の意義や論旨について簡潔に表現する
- 実験結果と共に、主要な結論を簡潔に要約する
- 方法論がメインテーマの論文でない以上、研究方法について詳しく言及する必要はない
- タイトルから分かる情報はアブストラクトで反復しない
- 一般的に250単語以内で作成するが、ジャーナルによって別途単語数制限を設けているところもある
- 文献、表、数値の参考事項などについては触れず、曖昧な略語やイニシャルなどの使用も避ける
読者が論文の概要を掴むために、アブストラクトは非常に重要な位置を占める文書です。基本的に以下のことを気をつけて執筆していきましょう。
効果的なアブストラクトの執筆方法はこちらもご参考ください。
英語科学論文執筆時のチェックリスト
Do
- 読者の興味をそそる内容・構成。有益な情報を提供し、読者を説得できている
- 読者にとって分かりやすく執筆されている
- 一貫された時制で執筆されている
- 正しい語彙・表現のみを使用している
- 複雑な語彙・文章よりも、簡単な語彙・文章を使用している
- 能動態をよく用いている
- 資料の引用元を明示している
Do not
- 不必要な繰り返し・重複した内容
- トピックから外れた話題
- 誇張された語彙・表現の使用
- 不必要な修飾語
- “This”の多用
- 頻出する文法・スペルのミス(校正を通さずに提出)
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