英文校正と英文編集過程のガイド

英文校正と編集は文書を改訂する過程の中で非常に重要な役割を果たす上、どちらも、文書を出版や発表する上で欠かすことの出来ない作業です。ところが、この二つの作業は、文書によって異なる結果を生み出すので、筆者は、完璧な文献を作り上げる為に、各段階でどちらの作業が必要なのかを判断する事が重要です。

英文校正と編集、どっち?

草稿が終了した文書は、編集と校正を行う必要があります。エッセイや研究文書、雑誌の草稿やその他の出版や発表に使われる文書であったりと様々です。そして編集も校正も、十分な注意を必要としますが、文書を改善する上で焦点をあてる角度がそれぞれ異なります。

校正とは?

校正とは、下記でまとめたような文書内の間違いを訂正する為のものです。

  • 文法的や技法的な問題点
  • スペルミスやタイプミス
  • 間違った不正確な句読点の使い方
  • 一貫性や統一性の無いフォーマットや書き方

文書が出版される前、校正者は“proof copy”(エラー修正を用途として印刷する原稿)に目を通し、標準の校正記号を使いながら間違いの訂正を記入していきます。最近のほとんどの校正者はマイクロソフト ワードの“変更履歴(track changes)”機能やGoogleドキュメントの“編集(editing) ”モードを使用して、デジタル上で作業をします。

校正をするタイミング

通常、校正は改訂過程の一番最後の段階において、編集が終了した後で行われます。全ての間違いと一貫性のあるフォーマットに訂正した後で、いよいよ出版の準備が出来たと見なされます。

英文編集とは?

英文編集とは、あなたの文書の質、つまり文書のスタイル、語彙、読みやすさ、自然な言い回し、流れ(flow)を向上させる為のものです。編集では、主に下記を見極めて訂正します。

  • くどい言い回し(不必要な言葉の使用が多い)
  • 不正確、不適切な述語や表現
  • 繰り返しや重複
  • 非学問的、不自然な用語
  • 引用・参照文献のフォーマットの間違い

編集の種類にも、語学編集、コピー・エディティング(copy editing)、ライン編集(line editing)など様々ありますが、それらの編集が終了すると、文書の表現力や専門的用語が明確になり、言語の繰り返しや、不自然さが減り、全体的な文書の質が上がります。

英文編集をするタイミング

通常、言語編集は、最初の下書きが出来た後で行います。文書の内容や構成が適切である事を確認した後で、執筆者は言語向上やアイデア、定義などを明確にする為の編集を行います。これをすることで、読み手に迫力を与える可能性を高める事が出来るのです。

英文編集と校正は、段階を分けても、もしくは同時でも終了することが出来ます。どちらを先にするかは、文書の種類(研究文書、エッセイ、カバーレター等)や、また、執筆者自身が編集を行うのか、プロの編集者に依頼するのかによって異なってきます。

最小限の編集は執筆者自身、あるいは経験豊富な同僚にしてもらうことが出来るでしょう。しかし、英文編集や校正は、その分野に精通し、文献スタイルの規約と英語の規則を深く理解しているプロの編集者が行うことで、より洗練された文書にすることができるのです。

英文編集の例

下記の英文編集の一例をご覧ください。英文編集者は、文書の読み易さを向上させ、語彙を変更したり、文章の言い回しを変えたり、部分的な修正をすることによって、言語の水準を高めています。

校正の例

下記の校正一例をご覧ください。校正者は、主に文法、スペル、誤字脱字などの基本的な間違いに焦点をあてて、文書のスタイル、語彙、表現力等に関しては触れていません。

文書の英文編集と校正をする各段階

編集の種類 主な編集内容 編集する人
ステージ1:
本質的な編集
  • 本質的な内容変更
  • テキストを大きく変更、追加、消去する
  • 文書内のセクション全体の並べ替え
  • 開発時の編集(developmental editing)やコンテンツ編集(content editing)とも呼ばれる

執筆者、もしくはその分野に長けた同僚/友人

ステージ2:
ライン編集 /
コピー編集

コピー編集とライン編集は、それぞれの用途が重なる為、交互に行われる場合が多い。また、どちらの編集も、同時に同じ編集者が受け持つことが多い。

ライン編集 (スタイリスティック編集とも呼ばれる)

  • 論点、アイデア、事象に対して的を得た言語と言い回しになるように改訂する
  • 語調、流れ、語彙に焦点を当て、一文ずつ改訂する

コピー編集

  • 通常、スタイルガイド(APA, MLA, Chicago等)に従い、一文ずつ構文(シンタックス)が明確である事を確認しながら、文体に一貫性をもたせる。
  • 執筆者の意図よりも、規定のフォーマットに服従しているかを重視する為、どちらかと言うと、ライン編集よりも校正作業に似ている。

プロのライン編集者、コピー編集者、もしくは英文編集者

ステージ3:
校正
  • 最終段階での文法エラー、スペルミス、句読点の位置間違いなどのエラーを訂正
  • ページのフォーマット(見出し、ページ番号、インデント、行間、文献引用/参照など)を訂正
  • フォーマットの一貫性とスタイルガイドの規定を厳守している事を確認

プロの校正者もしくは英文編集者

英文編集と校正、どっちも必要?

全ての文書が英文編集と校正の両方を必要とするわけではありません。どのような改善を必要とするかは、あなたの執筆力のレベル、文書の種類、また、どこに提出する文書かによります。

誰に編集を依頼するにしても、下記の条件を満たす編集者である必要があります。

  • 英文執筆に熟練しているか、プロ並みのレベルである事
  • 英語に深い専門知識がある事
  • 英語の語彙、言い回し、表現に母国語レベルの知識がある事
  • 文法間違い、綴りや大文字、小文字使用などの間違い、文体ミスを全て見分ける事が出来る

自分で英文編集と校正をする執筆者もいる一方で、長年の経験がある執筆者でさえも、プロ編集者の力を借りることが多々あります。その為、重要な文書は、自分以外の第三者の英文編集者が編集をする事を勧められます。

下記にあてはまる執筆者には、プロの英文編集と校正を強くお勧めします

下記にあてはまる執筆者には、プロの英文編集者が役に立ちます(たぶん必須ではありませんが)

下記にあてはまる執筆者は、プロの校正者のみで十分でしょう。

  • 巧みな執筆力と編集のスキルを持つ学生、研究者、その他の執筆者。(お勧めするワードバイスのサービス : プロの校正サービス)
  • 編集作業を既に終了しているフィクション、ノンフィクション作家。(お勧めするワードバイスのサービス : 執筆者の為の編集サービス)

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英文編集と校正にかかる費用は?

企業によって英文編集、校正の料金は異なります。時間単位、ページ単位、単語単位の料金であったり、もしくは、まとまった単語数(1-1,000単語数、1,001-3,000単語数のように)で料金が決まったりします。

執筆者は、質に見合い、一番手ごろな料金の英文校正サービス会社を選ぶため、先ずはいくつかの英文校正サービス会社の中から料金の見積もりを出して貰い、比較するべきです。会社によっては、見積もりを出す前に文書の提示を求めるところもあります。

英文校正と編集の1時間あたりの料金

英文編集料金を時間単位で請求するのは、主に独立したフリーランスの編集者に多く、1時間10ドル~100ドルと様々です。これは英文編集者の経験と専門知識の豊富さによります。

英文編集者は、各文書の編集や校正に要する時間を正確には予測出来ない為、執筆者は編集/校正が終了するまで実際の請求金額が分からない場合もあります。時間単位の料金で編集者を選ぶ場合は、値段、速さ、質の全てを考慮して選ぶようにしましょう。

英文校正と編集の単語数あたりの料金

プロの英文校正や編集サービスは、標準的な訂正には1単語あたり、およそ$0.01(1セント)~$0.10(10セント)が相場です。標準的な訂正とは、基本的な文書スタイルの編集、校正、もしくはコピー編集です。

1,000単語の文書の価格表
所要時間 学術論文
英文校正
留学願書
英文校正
ビジネス
英文校正
120時間(5日) 学術論文 英文校正 : 5,300円 留学願書 英文校正 : 11,300円 ビジネス 英文校正 : 5,300円
72時間(3日) 学術論文 英文校正 : 7,200円 留学願書 英文校正 : 13,200円 ビジネス 英文校正 : 7,200円
24時間(1日) 学術論文 英文校正 : 10,000円 留学願書 英文校正 : 18,800円 ビジネス 英文校正 : 10,000円

英文編集と校正にかかる日数

下書きから出版までの過程で、執筆者は、英文編集と校正に十分な時間を取るべきです。しかしながら、締切日のある文書やエッセイの編集や校正を依頼する場合は、必ず締切日に間に合うように納品できるサービスを選美ましょう。

ほとんどのオンライン英文編集サービスでは、所要時間の選択が可能ですが、英文校正には最低でも24時間は余裕を持って依頼をしてください。もっと長い文書や、広範囲にわたる訂正が必要な場合は、最低48時間の余裕を持つのが良いでしょう。更に大抵の場合は所要時間が長い程、英文編集料金も低くなります。

ワードバイスでは、英文編集料金は3つの要素に基づいて計算しています。文書タイプ、単語数、そして納期までの時間です。例えば、1,000単語の研究論文は、納期までの時間が96時間を選択した場合、1単語につき5.5円(5,500円)、24時間の場合は1単語につき10円(10,000円)です。

SOP (Statement of Purpose)や推薦状のような大学入試エッセーの英文校正は、納期までの時間が96時間の選択をし場合、1単語につき10.8円、24時間の場合は1単語につき17円です。更に納期までの時間を長くすると料金も下がりますが、単語数の多い書類(4,000単語以上)に限定されます。また、ワードバイスではビジネス英文編集も同じ料金でご提供しています。文書の種類によって必要となる納期までの時間と単語数(日英翻訳の場合は文字数)を考慮した上で料金を決定します。

英文編集のコツとガイドライン

執筆者であれば、基本的な英文校正や編集のスキルは必要とされます。大学のエッセイ、ブログ、自分の為に書く文章など、人に見せる前にある程度のテクニックを使って訂正すると効果が出る場合があります。

英文編集をする前に少し書く事を中断しましょう。

文書を書いて、読んで、見直して、何時間や何日も過ごすと、間違いに気が付くのが難しくなってきます。校正と編集を始める前に、先ずは書く事から離れ、1~2日後に新鮮な見方で再度作業に取り組んでみて下さい。

英文校正する前に、先ずは編集を

文法や基礎的な間違いの校正をする前に、先ずは文書のスタイル、語彙、明確さを徹底的に訂正して下さい。細かいミスの訂正は、自分が納得のいく下書きを完成した後で行います。

英文編集のチェックリストを作成する

編集を始める前に、自分が気になっている訂正したい重要点のリストを作成して、編集の目的を見落とさないようにしましょう。

ここで、焦点をあてると良い重要点の例をご紹介します。

  • 間違っていたり、学術専門用語や語彙では無い箇所は置き換える
  • 不自然な言い回し、表現、文章は言い換える
  • 各文章を繋げるのに最適な接続用語や接続文に置き換える
  • 不必要な文や、繰り返している個所を削除し、内容の流れ、読みやすさを高める
  • 各文章の構成や長さに変化をもたせる
  • 能動態と受動態を正しく使い分ける

校正ツールや編集ソフトウェアを使用する

Use proofreading tools and editing software

多くの研究執筆者たちはLaTeX(ラテック)のような特殊な組版システムを使用しますが、一般に一番多く使われている英文校正/編集のプログラムはマイクロソフトワード(MS Word)です。ワードの“変更履歴”(track changes)機能を使うと、文書内で変更した履歴が全て見れるようになります。

同じ単語のスペルを繰り返して間違えたり、大文字化やフォーマットの間違い、または米国英語の文書に英国英語を使用したり(またはその逆)した場合、検索(Find)と置換(Replace)機能を使うと、直ぐに訂正することが出来ます。

“変更履歴”機能を利用して編集を終えた後は、最終的な文書全体の訂正箇所をみるか、一部の修正箇所のみを見るかの用途によって、“シンプルな変更履歴”(Simple Markup)か、“すべての変更履歴”(All Markup)のどちらかを選択します。変更を承諾する前に注意深く訂正箇所を見直すようにしましょう。

自らの失敗から学んで執筆向上へ

癖で間違えてしまう文法ミスや句読点の間違いに注目しましょう。なぜなら、繰り返す間違いを理解する事こそが、今後同じ間違いを繰り返さないで執筆スキルを向上する糧になるのです。

校正チェックリスト: よくある文法、句読点、技法的な間違い

最初からどんな間違いを探せばよいのか分かっていれば苦労はしません。タイプミスやスペルの間違いを見つけるのは簡単ですが、文法や句読点の間違いは見落としてしまいがちです。校正時に注意するべき、よくありがちなミスをまとめてみました。

文法ミスの間違い
句読点に関する重要点
一貫性のない形式
  • 英国英語と米国英語の混合使用
  • 数字の使い方に一貫性が無い
技法的な間違い
  • 大文字使用の間違い
  • スペルミス、同音異義語と混同
フォーマットに関する間違い
  • 段落インデントと行間に一貫性が無い
  • ヘッダー、フッター、ページ番号の誤記入や記入忘れ
  • 論文スタイルガイド引用(APAスタイル、MLAスタイル、シカゴスタイル等)の規定に沿っていない

英文編集サービスの質の良否はどうすれば分かるの?

英文編集の質の良否は英文校正サービス会社によってかなり異なるので、執筆者は自分の文書の編集依頼先を決める前に、各会社のサービスの質の良否を確認するべきです。編集企業の質の良否を査定する基準を下記でご紹介します。

英文編集と校正の分野での過去の実績

その企業は何年前からサービスを提供していますか?創設以来の実績の年数は、その企業の質の良さと信頼性を判断する非常に重要な要素です。

高質な英文編集

その会社は文学的、科学的学歴と十分な資格を持つ編集者を雇っていますか? 多くのオンライン編集サービスは、ウエブサイトで編集者のプロフィールを掲載しています。

過去のお客様のレビューと評価値

その業者は、自社とは無関係の第三者審査方式を取り入れていますか?(例えばTrustpilotやGoogle Star Ratings) 良いサービスを提供する業者は、大抵自社ウエブサイトにお客様レビューやお客様の声を掲示しています。

Client review ratings

お手頃な値段

その会社は、1時間あたりの料金、まとまった単語数(1-1,000単語数、1,001-3,000単語数のように)の料金設定ではなく、1単語数あたりの料金設定ですか?お手頃価格の校正サービスをお探しでしたら、単語数あたりの料金設定を選ぶべきです。

注文の手続きが簡単

その企業は、単語数や所要時間を考慮して、英文編集と校正の見積もりをその場ですぐに出せますか?

所要時間の選択の多さ

そのサービスは編集の納期までの時間を選択できるように設定されていますか?至急必要な文書の為に急ぎの納期(24時間以内)、もっと長い文書には数日以内などの対応をしていますか?

安全性と秘密性

オンラインサービスを選ぶ上で、プライバシー厳守は極めて重要です。その編集サービスはデータ暗号化の二段階認証を取り入れていますか?編集者達は、受け持つ書類の機密厳守の為の守秘契約書に署名をしていますか?

優れたカスタマーサポートがありますか

そのサービスは、サービスの質やお客様の満足を保証してくれますか?すぐに質問に対応してくれますか?自社のウエブサイトで連絡先情報を開示していて、気軽にサービス内容の質問をすることができる編集サービスを選びましょう。

お薦めするプロの英文編集サービス

ワードバイスでは雑誌の原稿、学術や研究文書、大学や大学院への入試エッセイ、学術論文、学位論文、研究論文、ビジネスや企業文書など、多分野にわたる文書の英文校正と編集を提供しています。

ワードバイスの標準の学術文書の料金は、英文校正と編集の両方を含めて1単語5円からあります。所要時間は24時間から7日までと幅広く、急ぎの場合は所要時間が9時間から13時間というエクスプレスサービスも提供しています。ワードバイスの入試エッセイの校正と編集は学術文書と同じ所要時間で、1単語9.5円から用意しています。

ワードバイスのお客様の満足度はGoogle Star Ratingsで平均4.8、Trustpilotでは4.5と高い評価を受けています。

ワードバイスの引用・参考文献自動作成機citation generator)を使えば、APA、 MLA、 シカゴ、バンクーバースタイルで規定されている参照文献とフォーマットであることを確信できます。

所要時間、文書タイプ、文書の単語数などに関わらず、ワードバイスではあなたの文書の内容に関する分野の専門知識を持つ、プロの編集者による「プロの編集」を保証致します。さらには、ワードバイスでは100%語学の正確性を保証するので、お客様に納得して頂くまで修正します。ウエブサイトの料金のページから、すぐに料金の見積もりをしていただく事が出来ます。